「竹内さんのお母さん役だった松原智恵子さん(75)が、竹内さんに何か小物をプレゼントしたそうです。すると数日後に竹内さんがお返しにと、松原さんに携帯用の扇風機を差し上げて……。

 

“暑い時季なのでご自愛ください”ということだったのでしょうか、扇風機には松原さんのお名前が彫られていたんです。松原さんは喜ぶいっぽうで、『あまり人に気を使いすぎて、疲れてしまわないかしら』と、少し心配していました」(制作関係者)

 

共演者やスタッフたちに愛されていた竹内さん。しかし少女時代から、複雑な家庭環境ゆえの悩みを抱えていたという。

 

「若いころから竹内さんは、『私には帰る場所がないから、この世界で頑張りたい』と、言っていました」(ベテランの芸能記者)

 

だがそれから20年、竹内さんは、前出の義父・Aさんにはこんな言葉を漏らしていたという。

 

「(亡くなる前日)結子ちゃんから最後に電話があったときも、『コロナがおさまったら、また家族みんなで、そちらに帰りますね』と、言ってくれていたんです。私も『だいぶおさまってきたみたいやから、もうすぐやなぁ』なんて言って……」

 

かつて“私には帰る場所がないから”と言っていた竹内さんは、夫の故郷である奈良にも“帰る場所”を見つけていたのだ。

 

「それなのになぜ?」……、残された家族たちは、そんな問いを自分に投げかけ続けている。

 

「女性自身」2020年10月20日号 掲載

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