《会っています。そして彼のことを一日として忘れたことはありません。僕の再婚話が持ちあがったあとに会ったときは、「お父さん、違う人と結婚しようと思うんだけどいい?」って聞いたら、「お父さんがいいならいいよ」と言ってくれました》

 

実父として、長男とは定期的に対面していることを明かしたのだ。もちろん、長男のことを誰よりも気にかけているのは、養父の中林も同じだ。奈良県にある医薬品原料卸売会社の会長を務める中林の父は前号の本誌の取材にこう語っている。

 

《大樹は、こう言っているんです。「2人の子供たちを結子の分も育てていきたい。でも彼らを守るためには一生懸命頑張らないといけない。僕が子供たちを育て上げることが、結子がいちばん喜ぶことなんだ」と――。ただ下の子もまだ小さいですからね。中林家としてもみんなでフォローしていきたいと思います》

 

獅童は、人づてに、中林のこの考えを聞いたという。前出の歌舞伎関係者は言う。

 

「中林さんが長男を育てると言っているのなら、今は見守るのが最善だと考え直したようです。中林さんのご実家もサポートしていきたいと言っているわけですから、彼女が選んだ旦那さんの意思におとなしく従い、見守っていくべきではないか、と。獅童さんにも守るべき新しい家庭があるわけですからね。

 

もちろん、長男になにか困ったことがあったら、いつでも連絡してきてほしいと思っていますし、いつでも全力で手を差し伸べるでしょう。『少しでも長男の力になりたい』という立場は、なんら変わっていません」

 

獅童も前出の雑誌のインタビューで、長男への思いをこう続けている。

 

《親の都合でなかなか会えなくなって、これから思春期に入って父親のことをどう思うかわからないけれど、彼がどこか誇りに思ってくれるような人物になりたいと思っています》

 

思春期の長男を思いやる2人の父。その気持ちは天国の竹内さんにも届いているに違いない――。

 

「女性自身」2020年10月27日号 掲載

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