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SNSを中心に大きな話題となった、アマゾンプライムビデオのオリジナル番組『バチェロレッテ・ジャパン』。もともと『バチェラー・ジャパン』としてシーズン3まで放送されていた番組を、男女逆転版にしたのが今回です。

 

『鬼滅の刃』と並んで今秋の話題を大きくさらっているわけですが、「さすがにそろそろ観ようかな……」と話題の大きさに惹かれている方もいるでしょう。そこでぜひ今から追いかけ視聴をするなら、おさえておきたいポイントを3つご紹介します。

 

■恋愛サバイバル番組『バチェロレッテ・ジャパン』とは?

 

もともとの番組であるバチェラー・ジャパンは、男性1人に対し女性20~25名という超ハーレム状態から、たった1人の運命の相手を様々なイベントを通じて選ぶというのが基本の流れです。

 

国内外のリゾート地に出向いてデートやトークを重ね、回の最後に『ローズセレモニー』と呼ばれる選別を告げるイベントを開催。参加者女性をふるいにかけていきます。

 

それに対して今回の『バチェロレッテ・ジャパン』は、バチェラー・ジャパンの基本の流れは踏襲。初の男女逆転版として女性1人に対して17名のイケメン男性達が運命の相手として名乗りをあげ、彼女の心を掴むべく試行錯誤を繰り返します。

 

主人公の女性は沖縄出身のセレブモデル、福田萌子さん(32)。モデルであり元々スポーツトラベラーとして世界中を旅しながらスポーツの魅力を伝えてきたという、快活でヘルシーな魅力があふれる女性です。

 

そんな彼女の心を狙うのは、個性豊かすぎる17名の男性たち。俳優、モデル、経営者に芸術家、料理研究家やスーツテーラーと、職種もビジュアルの傾向もバラバラです。舞台は沖縄や台湾、そして東京と常にきらびやかなシチュエーション。特別なデートを重ねつつ、運命の相手を見定めていきます。

 

■バチェロレッテ・ジャパン、今から観るならここに注目3ポイント

 

これだけ観ると「ただの内輪の恋愛模様じゃん!」と感じる方もいるでしょう。しかし、人気だからここまでシーズンも続いているわけです。そこにはどんな魅力が隠されているのでしょうか。今回これから視聴する方や余韻の中にいる方に向けて、改めてバチェラー・ジャパンの魅力を再分解していきます。

 

・自分の恋愛模様と照らし合わせて観る

 

バチェロレッテ・ジャパンが話題なのは、番組を支える女性視聴者の共感がバチェラーシリーズよりもさらに得られたことにあります。

 

主人公の萌子さんはしなやかな感性と高い言語力で男性と向き合いながらも、向こうからのアプローチに翻弄されることなくバッサバッサと選別を進めます。

 

はっきり言って今までのバチェラーが女性に翻弄されながらフラフラしつつ進むのに対し、萌子さんは毎回特定の男性と真っ向からタイマン。一定の成果をあげた者だけが残っているイメージです。

 

そんな彼女の強さをぜひご自分の恋愛模様や相手選びの基準と比較してみると、新しい気付きや共感があるのかもしれません。

 

・次の展開を予想する楽しさ

 

恋愛リアリティショーと謳うバチェラー・ジャパン及び、バチェロレッテ・ジャパン。その名の通り次の展開は予想不能なため、誰が残るか、誰を推すか、視聴者の考える余地がたくさんあるのも魅力的です。

 

一時は「恋愛リアリティショーは参加者への誹謗中傷にも繋がるため、倫理的にどうか」といった問題もありました。しかし今回に関しては萌子さんが聡明に、そして本気で誠実に相手と向き合っています。

 

そのため、性格の悪さや醜い争いは皆無。ラストの意外すぎる展開も、本来であれば炎上してもおかしくなかったはず。しかし彼女のまっすぐ悩んだからこそ出した答えには賛否両論こそありましたが、「彼女らしい」といった前向きな評価が集まっています。

 

・男性の友情にほっこり

 

今回の魅力の1つは、参加者が男性だという点です。女性から見て楽しい……というわけではなく、性差の問題なのか。男性同士のやり取りはとても合理的かつストレート。喧嘩もわかりやすく発生しているので、見応えがあります。

 

また女性よりも号泣したりハグしたり全員で応援したりと、運動部男子のノリを感じなくもない空気が恋愛バトルという土台にあったとしてもちょっとほっこり……かなりほっこりさせてくれます。

 

ちなみに推しを1人見つけることで、番組への没入感はグッと高まるもの。その点も男性のタイプをちゃんとバラけさせているので、必ずいいなと思う人が1人は見つかると思います。

 

ラストは視聴者もSNSで議論が巻き怒るほどの話題となった本作。これから視聴する方も再度視聴したい方も、それぞれの物差しで観ることによって恋愛リアリティーショーは輝きます。

 

過剰な演出は問題視される昨今ですが、やはり人間が本気で向き合う姿は面白い。それは恋愛といった一見遊びっぽいものであってもです。バチェロレッテ・ジャパンを見ていると忘れていた“人間の本気”の面白さを、思い出すような気がします。

 

(文:おおしまりえ)

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