テレビ進出難しいYouTuber フワちゃんが成功できた理由
画像を見る ものすごくきれいなY字バランスを披露するフワちゃん。

そうした状況の中、通常のバラエティ番組にも引っ張りだこなフワちゃん。彼女が巧みにバラエティに馴染んでいった理由を、3つ推測したい。

 

まずは、芸能界に強い興味を持っていること。そもそもYouTubeを始める前は芸人志望だったということもあり、芸能人自身や彼らとの絡みを好んでいる。ダウンタウンや笑福亭鶴瓶(68)など大御所芸人にも気に入られているのは、彼らの番組やキャラクターについて深く理解しており、共演の際にはそれらについて積極的に言及していくからだ。「ダウンタウンなう」(フジテレビ,8/28放送)では、松本に対して「ライアン・ゴズリングが好き。『ラ・ラ・ランド』の人。でも大丈夫、『しんぼる』(松本の監督・主演映画)の人も好きだよ」。浜田についても「『ダウンタウンDX』の収録の時とかも、自分の部屋あるのにわざわざ前室に来て、広いベンチの真ん中のところにおりこうさんに座ってんの。かわいい」と果敢にエピソードトークを繰り広げた。

 

また、その分析的な視点も彼女の特徴だ。奔放に見えて、YouTubeとテレビで振る舞い方を差別化するなど戦略的に活動している。「マツコ会議」(日本テレビ,11/7放送)でも「それYouTubeでもできるわっていうことを、わざわざテレビの人とやろうとしてないところはある」。自身のチャンネルで行っている出演番組の反省動画についても「これをもともとやってるのはラジオの芸人たち。(中略)そういうのをよりわかりやすいYouTubeっていうところでやる」と客観的な視点で語っている。

 

加えて、ツッコミやすいキャラクターがさらに「絡みやすさ」「使いやすさ」という強みをつくっている。彼女の突拍子もないボケは一見、自分のキャラや空気を貫いているようにも見えるが、逆にその突拍子のなさが、他の出演者からのツッコミどころ、そこから生じる番組内での流れをうまくつくっていると言える。フワちゃんの賢さを考えれば、そこにわずかでも計算がないとは言い切れないだろう。

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