テレビ進出難しいYouTuber フワちゃんが成功できた理由
画像を見る 年末年始の特番のオファーも殺到しているというが……。

フワちゃんのように、今後テレビのバラエティ番組で活躍できそうなYouTuberが2人いる。丸山礼(23)とエミリン(27)だ。彼女たちは既に何本かテレビ出演を重ねており、また動画を観る限り、フワちゃんと同じ特徴を持っている可能性が感じられる。

 

丸山礼はものまねタレントであるが、現在はYouTubeをメインに活動し、チャンネル登録者数85万人超と着実に人気を集めている。彼女のものまねはアンミカ(48)や土屋太鳳(25)など今を彩る人気芸能人が多く、披露する際はテレビ番組でもウケがいい。また話題のアイドルグループNiziUの大ファンで、歌ってみた動画やMV鑑賞動画を投稿するなどトレンドにも詳しい。芸能界への強い興味は、バラエティで芸能人たちと絡む際の助けになるだろう。

 

エミリンも芸人の卵だったところからYouTubeを始めて大ブレイクし、登録者数163万人、ファッションブランド設立、書籍の発売など飛ぶ鳥を落とす勢いだ。彼女は自然体で話す動画が多いように見えて、一部の動画では構成や自身のキャラクターを面白く見えるように計算し、あえて誇張したキャラを演じることも多いとSNSなどで語っている。コンテンツによって振る舞い方を調整する能力は、普段とは異なるフィールドであるテレビに進出していくにあたり強みになりそうだ。

 

そして、二人に共通しているのが「ツッコミやすさ」。コントかリアルか見分けのつかない「二日酔いのへべれけ女子」を巧みに演じる丸山も、「人魚になりたい」と動画でツッコミ待ちのコスプレ姿で海を泳ぐエミリンも、絡みやすさは抜群だ。ひとたびその絡みやすさが芸人たちやスタッフに認識されれば、使いやすいタレントとしてテレビでも人気になると考えられる。

 

フワちゃんは指原莉乃が発見し、周囲に紹介したことで人気に一気に火がついた。丸山礼やエミリンも、既に才能と人気を持っている彼女たちだからこそ、指原のようなタレントの評価を得ると今後爆発的に活躍する可能性がある。

 

彼女たちの今後のさらなる活躍に、期待しながら見守りたい。

 

【PROFILE】

桂木きえ

1992年東京生まれのライター・コラムニスト。東京大学文学部卒。会社員として働くかたわら、各種メディアにてコラムを執筆。YouTube、TikTok、Instagramなどネットメディアと若者文化についての考察を中心に活動する。Twitter:@kiekatsuragi

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