それぞれ愛犬のリードを手にしながら散歩を楽しんでいたのは、歌手・三浦祐太朗(36)と声優で歌手の牧野由依(34)だった。
本誌が彼らを目撃したのは1月初旬、祐太朗の実家がある東京都国立市。新妻・牧野にとっては初めての“義実家への新年挨拶”となった。
「義理の両親となった三浦友和(68)・百恵さん(61)夫妻は毎年、明治安田生命が行っている『理想の有名人夫婦ランキング』で15年連続1位に輝き、殿堂入りを果たしました」(芸能関係者)
そんな両親の夫婦の在り方を祐太朗も尊敬しているという。昨年の本誌の直撃取材に対して、彼はこう答えている。
「ああいう仲のいい夫婦になれたら本当にいいな、と僕らも思っているので。両親が僕ら夫婦の手本ですから……」
牧野と連れ立って歩いている姿からは、両親譲りの夫婦仲のよさが伝わってきたが、実は祐太朗にはどうしても新妻を連れていきたい思い出の場所があったようだ。それは彼が30年以上前に通っていた幼稚園だった。
「芸能界を引退した後も百恵さんが世間からの注目を集め続け、ときには取材が過熱しすぎることもありました。89年、祐太朗さんの幼稚園入園式がまさにそうでした。
友和さんが集まっていた報道陣に抗議をしたのですが、開いていた三浦家の車のドアにカメラを突っ込んでまで撮影しようとしたカメラマンがいたのです。“菩薩”とまで呼ばれていた百恵さんですが、そのカメラマンには車を降りて“ビンタ”を見舞いました。子供を怖がらせたことがよほど許せなかったのでしょう」(ベテランの芸能記者)
幼稚園の前で祐太朗が妻に語っていたのは、自分のことを体を張って守ろうとしたかつての母の懸命な姿だったのだろう。
祐太朗と牧野が辞去する際、玄関の外まで見送りに出ていた百恵さん。その笑顔には新しく娘となった牧野への愛情が満ちていた。
三浦家に嫁いできた彼女にとっては、姑・百恵さんの優しさに接するとともに、ときには家族を守るためにビンタも辞さない、毅然とした一面も知る貴重な“帰省”となったに違いない――。
「女性自身」2021年1月19日・26日合併号 掲載