■期待されているのは“化学反応”
ここ数年、ドラマ出演が活発になっている人気ミュージシャンたち。その傾向は、昨年も色濃く現れていた。
“令和最強のバディ物”とも呼ばれた『MIU404』(TBS系)では、星野源(39)が綾野剛(38)とW主演を務めた。本作には、19年にブレイクしたKing Gnuの井口理(27)も登場。またNHK連続テレビ小説『エール』では、RADWIMPSの野田洋次郎(35)が。『七人の秘書』(テレビ朝日系)でW主題歌を担当したmilet も、本作でストリートミュージシャン役として登場した。
「ここ5年くらいは星野さんや浜野謙太さん(39)、峯田和伸さん(43)といった方々の活躍が顕著でした。なかでも星野さんは新垣結衣さん(32)の、峯田さんは石原さとみさん(34)の相手役を見事に演じました。
プロの俳優よりも、演技経験のないミュージシャンの方が表現に長けていることがあります。例えば野田さんは、17年放送の『100万円の女たち』(テレビ東京系)で主演に抜擢。話題性よりも、表現者としての魅力を見込まれたそうです。
そんな彼らが、ライブのステージで放つ存在感は圧倒的。演技一筋の役者とは違う感性を持つ彼らを起用することで、現場での化学反応が期待されているのです」(芸能ジャーナリスト)
需要の絶えないミュージシャンたちだが、その感性は俳優と通じるものもあるようだ。
「『MIU404』に出演した井口さんは、友人だった綾野さんに『芝居に興味がある』と打ち明けていたそうです。撮影見学に誘ってもらったことを機に、出演が実現したといいます。綾野さんも、山田孝之さん(37)らとバンド活動をしていた時期がありました。同じ表現者として、『さまざまな角度や位置から表現を追求したい』といった気持ちが通じるのでしょう」(制作関係者)
今後も、星野のような主演級のミュージシャン俳優が誕生するかも?!