富司純子 囁かれる親子冷戦…菊之助が二世帯住宅を出ていった!
画像を見る 吉右衛門も孫の和史くんを溺愛しているという。

 

■富司を直撃すると…

 

’19年5月、和史くんは尾上丑之助を襲名して初舞台を踏む。会見で菊之助は、「父、岳父(吉右衛門)のお芝居をどんどん見て、古典の面白さ、奥深さを追究してほしい」と熱弁。“鬼平”吉右衛門も“ジジバカ”へと豹変した。

 

「手取り足取り芝居を教えていました。ただ、コロナ禍以降は会うこともままならなくなり、瓔子さんがつなぐリモート対面が精いっぱい。吉右衛門さんは寂しくて孫の絵を描いていたほどです。現在、吉右衛門さんは体調不良で歌舞伎座を休演中です。そんな吉右衛門さんを支えているのは、孫からの電話と『孫が歌舞伎の世界でハツラツと生きられるよう土台を作らなければ』という信念だそうです」(前出・歌舞伎関係者)

 

吉右衛門は、瓔子さんに播磨屋を継ぐ“2人目の男の子”を期待しているという。

 

「当代の吉右衛門さんも高麗屋から養子に入ってまで守り続けた播磨屋の芸ですから、孫に継いでもらいたいと思うのが本心です。この3月には自分が監修を務める国立劇場の座頭に菊之助さんを起用しています。

 

富司さんは、明らかに播磨屋側に傾いているように映る菊之助さんに『音羽屋の跡取りの覚悟を持って』と心から願うゆえ、しばらく距離を置くことで自覚を促しているといいます。歌舞伎界で“團菊”と称されるように、市川團十郎に次ぐ大名跡・菊五郎を彼は将来継ぐのですから……」(前出・後援会関係者)

 

1月下旬、国立劇場に自家用車で優雅に現れた富司に話を聞いた。

 

――女性自身です。

 

「はい、何ですか?」

 

――菊之助さん一家が実家を出て以降、不仲だと聞いています。

 

「……」

 

問いかけた記者には答えず、運転手を呼び、足早に劇場内へと立ち去ってしまった――。

 

かつて富司は本誌のインタビューでこう力説していた。

 

「梨園に嫁いだ以上、家代々伝える芸を継承させる、次にバトンを渡すという責任があります。しかも、芸を継げるのは『男の子でないと』という規律がありますから」(’06年12月19日号)

 

富司が訴えていた「大名跡の覚悟」、今の菊之助にはどう聞こえているのだろうか――。

 

「女性自身」2021年2月9日号 掲載

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