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初回放送から3話続けて視聴率2桁越えをキープすると絶好調なドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』(TBS系)。高視聴率の立役者が熱血刑事役の綾瀬はるか(35)と魂が入れ替わったサイコパスな殺人鬼役を演じる高橋一生(40)だ。

 

女性らしい仕草や言葉遣いを要求される難役だが、高橋は挑戦するにあたって私生活もかなり“ストイック”なものにしているようだ。

 

「基本的には外食をせずに、自炊していると聞いています。得意料理は、かぼちゃとそぼろの煮物だったり、筑前煮だったりと、和食系です。きっと大好きだったおばあちゃんの影響もあるのでしょう」

 

母親が2度再婚し、“3人の父がいる”という複雑な家庭環境だった高橋。だが、そんな彼を俳優の道に導いてくれたのがいまは亡き祖母だったのだ。

 

《僕が子どもの頃、毎週土曜日は祖母の家に行き、夜遅くまで一緒にビデオを観て過ごしました。祖母が僕を劇団に入れたのは、自分が好きな映画やドラマに孫が出演したら嬉しいという気持ちがあったからかも》(『婦人公論』’09年10月7日号)

 

高橋は祖母から多大な影響を受けたというが、その1つが、宗教への興味。ドラマでは殺人鬼を演じている彼だが、実生活では神道や仏教に詳しいことでも知られているという。

 

高橋一生変えた祖母の仏教指導 今や深夜の座禅がルーティンに
画像を見る 『いだてん』の打ち上げでも綾瀬は満面の笑み。

 

「’20年に放送された『TOKIOカケル』では、伊勢神宮について熱く語る場面もありました。私は彼が、司馬遼太郎の『空海の風景』を読んでいるのを見たことがあります。空海は彼が尊敬する偉人の1人で、空海や開祖となった真言宗にまつわる本は何冊も持っているのです」(前出・テレビ局関係者)

 

祖母がお経を読む姿を眺めて育ったからなのだろう。高橋は’17年に『あさイチ』で、こんなエピソードも明かしていた。

 

「お経とかがすごい子どものころから好きで。なんか耳ざわりがよくて。『なんなんだろうこれは』って思って……」

 

奔放な性格の母親には距離を感じ、祖母の家にいるとき以外は、ふさぎがちだったという高橋。そんな少年時代と宗教への傾倒について、僧侶でジャーナリストの鵜飼秀徳さんは、

 

「宗教の存在意義は“救済”です。複雑な家庭環境にあって、仏教に救いを求めたいという人はとても多いのです。少年時代の高橋さんが、自分とご両親との関係に寂しさを感じていたのであれば、仏教に関心を寄せたのも自然なことだと思いますね」

 

昔は“救い”だったという宗教だが、いまは俳優としての自分磨きに欠かせぬものになっているようだ。

 

「撮影前の早朝や、撮影後の深夜の座禅は、彼にとってルーティンになっています。彼は『自分にとって足りないものについて考えるため』と、言っていました。座禅を組めないときにも、雑念を払い、自分の内面を見つめるために、“スマホにふれない時間”を作っているとか」(前出・高橋を知る俳優)

 

肉体を磨き、内面を見続けることでつくり上げた“サイコパス役”。今後の怪演からも目が離せない。

 

「女性自身」2021年2月16日号 掲載

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