2月3日、「森会長の発言を受け、聖火ランナー辞退します」と題してYouTubeを更新したロンドンブーツ1号2号の田村淳(47)。その決断に注目が集まっている。
東京五輪が行われる予定だった昨年の4月、聖火リレーで観光大使を務める愛知県犬山市を走る予定だった田村。延期となった聖火リレーは、内定しているランナーが優先的に走れるよう検討されていた。
田村は冒頭で、「せっかく招致できたのだから、今無理して開催するよりは延期という方向が良いのではないか」と五輪開催に対する意見を述べた。そして聖火ランナーを辞退した経緯として、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)が「『コロナがどんな形でも開催するんだ』という理解不能な発言をされていた」と一例をあげた。
続けて「『タレントが聖火ランナーをやると人が集まるから』という理由で、タレントは田んぼに聖火を持って走ることを推奨されていた」とも指摘。そして「冗談なのか分からないが、(森氏は)昔から変わっていない」「こういうところが人の気持ちを削ぐというか、僕は同意しかねる」と語った。
そんな田村は、「影響力やインフルエンサーとしての力を持って仕事をしている」と自分の立場を説明。そのことから、「人を集める必要がないのであれば、タレントは身を引くべき」「ご迷惑をおかけしたくない」と述べている。この田村の決断は瞬く間に広がり、支持する声が上がっている。
《森さんの発言などもありますが、正しい判断だと思います。メディアを通しては言えない貴重で素直な意見を聞けて良かった》
《おかしいいことにおかしいって言える著名人がいて良かった》
《淳さんの決断に賛成です! ちゃんと本人の口から聞けてよかったです!》
これまでも「不安は全くない」や「一番大きな問題は世論とコロナ」など、数々の“失言”で物議を醸している森会長。田村がYouTubeを通じて聖火ランナーの辞退を表明した同日も、問題発言が飛び出していた。
日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会で、女性理事を増やしていく方針にちなんで、「女性がたくさん入る理事会は時間がかかる」などと発言。女性蔑視として批判が巻き起こり、翌4日に会見で陳謝する事態となった。