■「『首』が自分の最後の作品になってもいい」
新型コロナウイルスの影響も大きく受けたようだ。
「キャスティングは、たけしさんが信頼を寄せる大物キャストをズラリとそろえました。それだけに、コロナ禍で一度撮影が延期、中止となると、多忙な役者さんたちのスケジュール調整に追われるようになったそうです。
実際、当初予定していたキャストが出演できなくなったことも。ただ、たけしさんがどうしても出てほしい人には、『この役がダメなら、こちらの役はどうでしょう?』と頼み込んだこともありました」(別の映画関係者)
クランクインは5月だという。
「1週間撮影して1週間休みのスタイルで、7月までの約6週間で撮り終える予定です。
ご本人は以前から“最後は『七人の侍』みたいな映画を撮りたい”と言っています。たけしさんは黒澤明監督を心から尊敬しています。『七人の侍』のロケ地である御殿場市内の二岡神社を、自らの作品で撮影場所に選んだこともあります。
“今回の『首』が自分の最後の作品になってもいい”という覚悟で撮影に臨むそうです。その信念には、“黒澤さんを超えたい”という意識で臨んでいるかのような、並々ならぬ意気込みを感じます」(前出・映画関係者)
彼の監督としての“首”もかけた話題作となりそうだ――。
「女性自身」2021年2月23日号 掲載