3月16日、3月末をもってアミューズから退所することを発表した佐藤健(31)。同じタイミングで神木隆之介(26)も同社を退所し、4月からは神木とともに新会社Co-Lavo(こらぼ)に移り、活動を続けていく。デビュー15周年という“節目”に、新たな道を歩み始めることとなった。
そんな佐藤だが、本誌の注目人物アンケートでは現在No.1。年を重ねるごとに違う魅力で世間を魅了し続けてきた役者人生を振り返る――。
【’08年】ドラマ『ROOKIES』(TBS系)
ヤンキーぞろいの野球部が熱血教師のもとで甲子園を目指す学園ドラマ。城田優、桐谷健太ら同世代のスターを輩出した今作で、ドレッドヘアがトレードマークの外野手を演じた。
【’09年】ドラマ『メイちゃんの執事』(フジテレビ系)
セレブ校を舞台にイケメン執事の恋を描いたラブコメディー。ヒロイン(榮倉奈々)に恋心を抱く高校生を演じた佐藤は、水嶋ヒロ扮する最高ランクの執事と恋の火花を散らした。
【’10年】大河ドラマ『龍馬伝』(NHK)
初挑戦の時代劇で勝新太郎などの名優が演じた剣豪・岡田以蔵役に。放送当初はきゃしゃすぎるという見方もあったが、“人斬り以蔵”の悲哀を見事に表現。新たな以蔵像を作り上げた。
【’10年】ドラマ『Q10』(日本テレビ系)
見た目は女のコだが実はロボットの転校生に恋をする平凡な高校生役。俳優デビューから約4年、ついにゴールデンタイムの連続ドラマ初主演をはたし、飛躍の一年となった。
【’12年~】映画『るろうに剣心』シリーズ
人気漫画の実写映画版でシリーズ化された代表作。佐藤演じる主人公の剣豪・緋村剣心が魅せるスピーディーなアクションでは持ち前の身体能力を駆使し、作品最大の見せ場に。
【’16年】映画『世界から猫が消えたなら』
余命宣告された主人公と、彼と外見がそっくりな悪魔の一人二役に挑戦。テンションや声質を使い分けた演技が素晴らしいと評判に。猫好きの佐藤が子猫と戯れる姿に癒され度満点。
【’18年】連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK)
初の朝ドラでヒロイン(永野芽郁)の幼なじみを好演。優等生な理系男子の高校時代から40代までを演じ切り、「捉えどころのない性格などは自分に重なる」と感想を。
【’18年】ドラマ『義母と娘のブルース』(TBS系)
綾瀬はるかが主演の人気ドラマでは、チャラいけどどこか憎めないダメ男に。撮影現場に密着した本誌は、台本を一切見ることなく本番一発OK! というプロの仕事ぶりに感心しきり。
【’20年】ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)
主人公の新米看護師(上白石萌音)が一目ぼれする超ドSなドクター役で大人気。壁ドン、ソフトクリームキス、バックハグなどの胸キュンシーン連発で女性のハートをわしづかみに。
高校2年生でスカウトをきっかけに芸能界入り。翌年、『仮面ライダー電王』で主演の座をつかむと、話題作に次々と出演。『メイちゃんの執事』『Q10』など学園ドラマには欠かせない若手スターへと成長。CMでは軽やかなダンスを披露し、女性ファンを急増させた。
そんな佐藤のターニングポイントとも言えるのが時代劇だ。大河ドラマ『龍馬伝』で初挑戦。公開は2年後になったが、実は同時期にオファーを受けていたという『るろうに剣心』とならび、“人斬り”の異名を持つ剣豪を演じた。華麗な殺陣と激しいアクションは見る者を圧倒。類まれなる身体能力の高さは彼の武器となった。
また、現代劇でも名演が続いた。親子の絆を描いた感動作『とんび』(’13年)は視聴率20%超。調理シーンも代役なしで挑んだ『天皇の料理番』(’15年)は橋田賞など多数受賞した。その後は、『バクマン。』(’15年)、『何者』(’16年)、『亜人』(’17年)などスクリーンでも大活躍。文化系男子から超人まで、演じる役の幅の広さは演技力のたまものだ。
朝ドラ『半分、青い。』ではお茶の間の朝の顔として人気に。昨年、30歳を迎えて出演した『恋はつづくよどこまでも』は連日ネットを騒がせるほどのブームを巻き起こした。
最大の代表作『るろうに剣心』の完結編が間もなく公開。今年も佐藤健の年が続きそうだ。
「女性自身」2021年3月23日・30日合併号 掲載