3月22日に公開された、『報道ステーション』(テレビ朝日系)のWEB用CMが物議を醸している。
番組公式ツイッターは「報ステ WEB用CM作りました」と題し、《「より深く、よりカラフルに」 今後とも #報ステ を何卒よろしくお願いします》と15秒の動画を紹介。「これは報道ステーションのCMです」というテロップから始まり、若い女性が仕事から帰宅するシーンが描かれた。
このCMで女性は、「いい化粧水買っちゃった」「消費税は高くなったけど、今のうちにお肌に手をかけていれば裏切らないじゃんと思って」と笑顔で語っている。
いっぽうYouTubeにアップされた30秒バージョンでは、女性は陽気にこう語り続ける。
「ただいま! なんかリモートに慣れちゃってたらさ、ひさびさに会社に行ったら、ちょっと変な感じしちゃった」
「会社の先輩、産休明けて赤ちゃん連れてきたんだけど、もうすっごくかわいくて」
「どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかってスローガン的に掲げている時点で、『何それ、時代遅れ』って感じ」
「いい化粧水買っちゃったの。もうすっごいいいやつ。それにしても消費税高くなったよね。国の借金って減ってないよね」
そしてTwitterに投稿された動画と同じく、女性の顔の上に表示された「こいつ報ステみてるな」という大きなテロップで締め括られた。
「先日も東京五輪をめぐって、森喜朗氏(83)の女性蔑視的な発言が問題視されたばかりです。その後もCMクリエイターの佐々木宏氏(67)が渡辺直美さん(33)に対して、侮辱的なプランを提案していたことが明るみになりました。
『世界経済フォーラム』が19年に発表した『ジェンダーギャップ指数2020』では、日本は153カ国のうち121位。このCMでは“ジェンダー平等は達成されている”という認識にも受け取れますが、一体どのような意図で『時代遅れ』などと発したのか不可解です。さらに、“若い女性”に言わせていることも問題でしょう。最後の『こいつ報ステみてるな』というテロップは、『もともと女性を見下していた』と捉えられてもおかしくありません」(全国紙記者)