■麻央さん思い出の豪邸からは内装解体業者が…
さらに2カ月後、本誌が目撃したのは自宅前に止まる内装解体会社のトラックと、家の中で作業をするスタッフたちだった。
「内装解体工事とは、一般的には建物の原状回復のために、内装部分の解体と撤去作業をする工事のことです」(不動産関係者)
衝撃に備えるためか、窓ガラスにはテープが貼られ、剥がされた壁の断熱材がどんどんトラックに積まれていった。
その後、取材を進めると、ある梨園関係者からこんな証言を得ることができた。
「海老蔵さんは、麻央さんと暮らしていた一軒家をついに売却することを決めたそうです」
実は、亡き妻との思い出の家売却については、3年前の’18年にも複数の週刊誌で報じられた。
「麻央さんが逝去して約1年たったころです。海老蔵さんが“不動産会社勤務の知人に価格などを相談している”などと報じられました。しかし結果的に海老蔵さんは売却を断念したのです」(前出・梨園関係者)
当時、本誌は歌舞伎関係者のこんなコメントを掲載している。
「海老蔵さんは『子供たちがもう少し大きくなるまでは、あの家をそのままに』と、考えているのかもしれませんね」
だがそれから3年、麗禾ちゃんは舞踊家、勸玄くんは歌舞伎俳優としての道を歩み始めている。
前出の梨園関係者が続ける。
「経済的な事情もあるでしょう。海老蔵さんの個人事務所のスタッフは10人弱もおり、運営費は最低でも毎月500万円以上かかります。それにもかかわらず、特に昨年はコロナ禍のために公演のキャンセルが相次ぎ、スタッフへの給料を支払うのも大変だったそうです。
また一軒家から離れてすでに数年たちます。お子さんたちも成長していますから、もう手放してもいいころではないかと判断したのだと思います。売却すればおそらくローンは完済できるでしょう」
4年越しで悩み続けた父・海老蔵の苦渋の決断を、子供たちも受け入れてくれるに違いない。
「女性自身」2021年5月4日号 掲載