「北海道で共同ファームを持っていますが、意識、思いが共通する人たちを集めてユートピアみたいなものを作りたい。馬に乗って、畑を耕してみたいな」
真っ赤なパンク風ドレスをまとい、上機嫌でこう夢を語ったのは柴咲コウ(39)。これは5月25日に登壇した映画のイベントで語ったものだ。
昨年3月に長年所属した事務所から独立した柴咲。16年にはレトロワグラース株式会社も設立し、女優と並行して社長業にも精を出している。
「5月22日放送の『人生最高レストラン』(TBS系)で、柴咲さんは北海道に家を建て、ファームを経営していると明かしました。そのファームの共同経営者はフウ・フェイフェイさん(39)という中華系の実業家だと聞いています。イギリスの貴族とも交流があり、都内で高級寿司店を経営するセレブです」(柴咲の知人)
“新天地”での活動に夢を膨らませる裏で、柴咲は悩みも抱えている。
「柴咲さんが社長を務めるレトロワグラース株式会社の経営が悪化しています。柴咲さんがTシャツひとつひとつにもこだわっているアパレル事業の赤字が大きいようです。柴咲さんの芸能活動の収入でこの穴埋めをしている状況です」(前出・柴咲の知人)
本誌がレトロワグラース株式会社の登記を確認すると、’20年5月に資本金が約1億6,000万円から8,500万円へ減額されていた。’21年5月に発表された決算公告によれば、約6,800万円の赤字。
税理士法人・響の佐々木丈彦税理士は、「会社の経営状況があまりよくないのではないでしょうか」と推測する。
「資本金を大幅に減らすことは、損失を補填して、財務諸表上 の“見た目”をよくするために行うことがあります。4期連続で赤字決算となっています。『柴咲コウ』のブランド力を活かしきれておらず、厳しい状況であるのは確かでしょう」
柴咲の胸中を前出の知人が語る。
「柴咲さんの共同ファームはまだ完成したばかりですし、その収益はすぐには当てにできないでしょう。苦しい経営状況のなか牧場に資金を注いでいるわけですが、彼女はファーム活動で充実感を味わい、心のよりどころにしているのだと思います」