■「非難されるいわれはない」と海老蔵に同情の声も
いっぽう、別の歌舞伎関係者からは海老蔵に対する同情の声も聞こえてくる。
「借金の保証人になったのは、先代ですからね。海老蔵さんからすれば、自分が負った借金ではないわけです。将来的に、借金を長男の勸玄くん(8)に残したくないとも考えているでしょう。買い戻さないからといって、非難されるいわれはないはずです」
実家の処分を巡り深まった母子の亀裂。そんななか、前出の後援会関係者は心配そうにこんな思いを語る。
「海老蔵さんには、守らなければならないものがたくさんあります。市川宗家の格式はもちろんのこと、子供たちとの生活も同じように大切です。でもコロナ禍で興行も思うようにいかないなか、すべてを守り切ることはできません。だから自分が住んでいない実家は、諦めることにしたのでしょう。
いっぽうで亡き夫との思い出がたくさんつまった家を手放したくなかったという希実子さんの気持ちも、痛いほどわかります。つまり、どちらが悪いというものでもないのです。
だからこそ、今回の件が原因で母子関係が悪化してほしくない。親子が一丸となってコロナ禍を乗り切り、笑顔で團十郎襲名披露興行を成功させる。それこそが、天国の團十郎さんも願っていることなのではないでしょうか」
来る團十郎襲名披露興行に、海老蔵と希実子さんは親子で手を取り合って臨むことができるのだろうか――。