【初盆】田村正和さん、橋田壽賀子さん…本誌に見せていた茶目っ気姿
画像を見る 83年、『おしん』に出演し小林綾子、泉ピン子と

 

■橋田壽賀子さん(享年95)

 

『おしん』や『渡る世間は鬼ばかり』などのヒット作を手掛けた脚本家、橋田壽賀子さん。4月4日、急性リンパ腫のため95歳で亡くなった。

 

83年から放送された『おしん』は当時のNHK連続テレビ小説史上最高の視聴率を記録するなど、国民的人気を博した。『おしん』の結末についてインタビューした際には「最後はスタッフを含めてアミダで決めようかしらー」などいたずらっぽい笑顔で語るなど、元気で明るい姿が印象的であった。

 

15年には、終活を始めたことを明かしていた橋田さん。これまでの仕事について、「日本がいちばんいい時代にテレビの仕事をさせていただいて、その時代、その時代に自分が書きたいと思ったものを存分に書かせていただきました」と感慨深げにコメント。私生活についても、「それはありがたい人生でした。『あれがあったらよかった』『あの人と結婚すればよかった』ということは皆無です」と満足した表情を見せていた。

 

■チャーリー浜さん(享年78)

 

吉本新喜劇の人気お笑い芸人、チャーリー浜さんは4月18日、呼吸不全と誤嚥性肺炎により亡くなった。78歳だった。

 

「ごめんくさい」や「君たちがいて、ぼくがいる!」などのフレーズで人気を博した。また91年には「…じゃあ~りませんか」で「新語・流行語大賞」の年間大賞を受賞、翌年には上方お笑い大賞も受賞している。

 

91年、共に吉本新喜劇を支えた、間寛平さん(72)、島木譲二さん(享年72)との座談会では、「なんせワタクシは流れのまんまに人生生きてますから」と明るく人生観を語っていた。その言葉を体現してか、4回結婚し離婚した。後輩も憧れるプレイボーイだったという。

 

晩年は吉本新喜劇の舞台に立つ機会は減ったものの、地方巡業にも出ていたという。「網走から小走りで」などチャーリー浜さんのギャグは地方でも健在。最後まで人々を笑顔にし続けた。

 

■小林亜星さん(享年88)

 

5月30日、心不全のため88歳で亡くなった作曲家、俳優の小林亜星さん。

 

レナウンCMソング『ワンサカ娘』で広い世代に親しまれたほか、都はるみ(73)の『北の宿から』、童謡『あわてんぼうのサンタクロース』など幅広く名曲を生み出した。さらに、ドラマ『寺内貫太郎一家』では頑固おやじを好演するなど、多岐にわたってその才能を発揮した。

 

72年、『ピンポンパン体操』が大ヒット。世間が石油ショックで暗くなっていたところに流れた明るいメロディーは人々の気持ちを動かした。小林さんは当時について、離婚寸前の状態で「僕自身は人生の中で一番暗い時期だった」と振り返り、「幸せっていうのは、自分が本当にそうだと表現できない。不幸のときだと、自分がよくわかるんですよ。これが幸せっていうものなんだと。だから表現できたんでしょうね」と語っていた。酸いも甘いも噛み分けた人生観が、ヒット曲を生み出し続けるコツだったのかもしれない。

 

さまざまな名作、名場面を私たちに残してくれた故人たち。その活躍は今後も多くの人の記憶の中で生き続けるだろう。初盆を節目に、心より冥福を祈りたい。

出典元:

WEB女性自身

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