■国立競技場の前で、嵐のためにメリーさんは…
数々の所属タレントの中で近年、メリーさんの思い入れが特に強かったのが、愛娘で現在は事務所の代表取締役でもある藤島ジュリー景子氏(55)と手掛けた嵐だ。
「国立競技場での嵐のコンサートの日、屋外で露天商が売っている非正規グッズを見るなり、片っ端から取り上げ『私がジャニーズのメリーよ!』とたんかを切ったこともあります」(テレビ局関係者)
だが、デビューしてすぐに大ブレークしたわけではなかった。デビュー当初、櫻井翔(39)はアイドルと慶應の高校生という二足のわらじで注目を浴びていた。
「茶髪にピアス、カラコンなど今で言う“チャラい”感じの時期がありました。あるとき、彼のへそピアスが明らかになると、メリーさんの堪忍袋の緒が切れた。“親からもらった体でしょう。いいかげんにしなさい”と雷を落とし、彼も猛省してやめたことがありました」(前出・音楽関係者)
櫻井はメリーさんの死を悼み、こうコメントを寄せている。
《20歳を過ぎた頃には、お酒の飲み方を教わりました。“どのように生きるか”を教えて頂きました》
前出の音楽関係者は、米国の最高級ワインを愛したメリーさんの飲酒に関する考え方がよくわかるエピソードを教えてくれた。
「普通“飲みすぎるな”とか“酒はやめろ”と言うと思うんですが、メリーさんは“お酒をあまり飲まないのもよくない”というようなことをよく言っていました。つまり、あまりお酒を飲まないのも“人付合いのうえでよくない”ということなんです。酒席で仕事が決まったりすることもあるビジネスマナーを語っていたのです」