■タレントには常々、「学業優先で」
タレントの学歴についてもメリーさんはこんな考えを持っていた。
「普通、まだ学生のタレントがロケと学校の授業がかぶったりすると、ロケのほうを優先することが多いのですが、メリーさんは“学校最優先で”と常々言っていました。櫻井くんは大卒ジャニーズの先駆けですが、そういったメリーさんの方針もあり、安心して仕事と学業を両立することができました。そのため、櫻井くん以降、NEWSの小山慶一郎くんや加藤シゲアキくんなど“大卒アイドル”がジャニーズから次々と生まれました」(前出・音楽関係者)
大野智(40)もまたメリーさんに気に入られていた一人だ。
「まだ若い大野くんがドラマ出演中に日焼けしてシーンのつながりが不自然になったことがあり、メリーさんが怒ったんです。それまでも彼は趣味の釣りに行くと日焼けをして帰ってくることが多く、後先考えない行動にマネージャーやドラマの制作陣からやんわり注意されていましたが、本人は気にすることはなかった。でもメリーさんは面と向かって“制作の方にも視聴者にも迷惑をかけるから日焼けは絶対ダメ!”と叱責。以来、大野くんはきちんと日焼け止めを塗るようになったそうです」(前出・音楽関係者)
メリーさんの愛ある叱声が、嵐を国民的アイドルへと導いていく。松本は追悼コメントで思い出をこう振り返っている。
《今思い浮かぶのは2014年。嵐が15周年の時、ハワイで一緒に過ごす事ができた数日間です》
節目での直々の叱咤激励が、今の松本を築き上げたのだろう。