夜でもまだ蒸し暑い8月下旬の午後7時ごろ。たくさんの家族連れで賑わう都内にある庶民派な大型ショッピングモールの駐車場を涼しげな表情で歩いていたのは前田敦子(30)だ。そしてそばには前田の母、父に抱えられた長男(2)の姿もあった。そして4人は仲睦まじげに談笑しながらスーパーへと消えていった。
この日の前田はグレーのノースリーブTシャツにワイドシルエットの黒いパンツ、足元は茶色いミュールサンダルという装い。シンプルながら上品さも感じさせるおしゃれなモノトーンコーデは、大勢いる客のなかでもひときわ目を引いていた。なかには、あまりのおしゃれさに振り返る一般客も。
前田といえばAKB48きっての“ファッショニスタ”として知られている。
「華美なものからシンプルなものまで上手に着こなすファッションセンスは業界でも評判です。高級ブランドのレセプションパーティにもよく招かれていますよ。今年2月には女優部門で『スニーカーベストドレッサー賞』を受賞しています」(ファッション関係者)
女優として華やかなファッションに囲まれた生活を送る前田だが、本誌が目撃した彼女の私服姿は驚くほど“シンプル”なものばかりだった。
今年1月に新事務所のスタッフと挨拶周りをした際は、真っ黒のダウンに黒いハットという全身黒コーデ。さらに7月に新恋人であるパリコレデザイナーの自宅マンションに出入りする姿を何度か目撃した時も、ほぼ毎回、無地のトップスとパンツという極めてシンプルな出で立ちだった。
彼女はプライベートのファッションルールについて、インタビューでこう語っている。
《服は、朝悩みたくないので、さらっと着ていかにオシャレに見えるか、を求めていて、どの組み合わせでもいけるような、シルエットのきれいな無地ものを集めるようになりました。子どもといると汚れるので、洗える無地。今日着たような無地のタンクは便利なので秋も着ます》(『VERY』‘20年10月号)
1時間ほどして買い物を終えた前田は家族と再び駐車場へ。たくさんの食料品が入ったビニール袋を提げて、車へと乗りこみ、母の運転で帰路についた。
4月に勝地涼(35)と離婚し、シングルマザーとして新たな人生を送る前田。シンプルな服こそ、オフの彼女にとっての“戦闘服”ということなのかもしれないーー。