《「ICU」という単語が聞こえて、ストレッチャーでバーッと廊下を運ばれて行った時は、本気で「俺はここで死ぬのかな?」って思ったよ。》
新型コロナウイルスの恐怖をこう振り返ったのは野々村真(57)。これは妻の俊恵(57)と夫婦対談を行った『婦人公論.jp』のインタビュー(25日配信)で語ったもの。
今年7月末に新型コロナに感染し、当初は自宅療養だったものの症状が悪化し、一時はICU(集中治療室)に入るなど生死の境を彷徨った野々村。そして約1カ月間という長期入院を経て、なんとか復活を遂げたのだ。
野々村はインタビューで、退院から約2カ月経った今も後遺症により肺の機能が戻りきっていないことや、味覚も感染前の状態には戻っていないことを告白。さらに自宅療養中に、血液中の酸素飽和度の基準を満たさず入院できなかった際には、家で一人泣いたこともあったという。そして、《24時間態勢で懸命に治療して、寄り添ってくださった医療関係者の方々には、感謝の言葉しかありません》と入院生活を振り返っていた。
SNS上では、生還を遂げたインタビューの“コロナ体験談”に《命が助かって良かったですね》《感染者の体験談、今こそちゃんと読んでおこう》といったポジティブな反応が。
しかし、そのいっぽうでこんな辛辣な声もあがっている。
《タレントは感染し過ぎだと思う。政府批判してたけど、労働環境批判が先だと思う。》
《……助かったのは良かったと思うが、バイキングでの余計な発言で完全に同情の声は消えたな》
《菅義偉さんは悪くない 辛かったんだろうけど、復帰してアレはない》
なぜ、野々村は闘病生活を語っただけでここまで批判を受けるのだろうか。その理由は退院後の“行動”にあると、芸能関係者は明かす。
「退院後の9月7日、野々村さんはレギュラーを務める『バイキングMORE』(フジテレビ系)に出演した際、菅義偉元首相(72)が自民党総裁選に不出馬表明したことについて『もっと早く菅首相には辞めていただきたかった』と発言。また『生死をさまよった人間として言わせてもらいますけど、本当に今、この時点で沢山の人が苦しんでいるんですよ』と語り、かなり強い口調で菅政権のコロナ対策を批判していました。
野々村さんがコロナ感染から復帰したことは多くの人が喜んでいましたが、同時に“コロナ感染は政治のせい”という風にも聞こえる野々村さんの主張については“筋違い”“八つ当たりでしょ”といった批判が相次ぎました。また、野々村さんが出演していた『バイキング』でも距離は多少あけているものの出演者がマスクをせず会話をしていたりと、感染対策が不十分な番組に出演しておきながら、政治批判をする矛盾を指摘する声も少なくありませんでした」(芸能関係者)
強引な政権批判の代償はあまりにも大きかったようだーー。