「男性であることもですし、サイコパスな殺人鬼と入れ替わるという追われる側でもあったので、難しい役どころではありました」
10月27日に行われた「東京ドラマアウォード2021」授賞式、『天国と地獄〜サイコな2人〜』(TBS系)で主演女優賞を受賞した綾瀬はるか(36)。8月末にコロナウイルス感染で入院して以来、初めての公の場だった。実は綾瀬は9月下旬から京都で、木村拓哉(48)主演映画『織田信長(仮)』の撮影に入るはずだった。
「東映の70周年記念作品に加え、意外にも木村さんの初東映出演作ということもあって、スタッフ全員、非常に気合が入っていました。そんななか、綾瀬さんの入院のため、クランクインは約2週間遅れとなりました。撮影開始当日、綾瀬さんは出演者やスタッフの方々に『ご迷惑をおかけしてすみません』とひたすら頭を下げて回っていましたね。以前よりも少しやせていた印象がありましたが、木村さんは『元気になって本当によかった。もう気にしないで!』などと懸命にフォローしていました」(映画関係者)
綾瀬担当のスタッフも、彼女の負担を少しでも減らすため、時代劇の衣装で移動する距離を最小限に済むよう動線を再確認するなど、ほかの出演者以上に気を配っていたという。
「撮影開始当初から感染対策は万全を努めています。トイレに行ったり、撮影所から外に出て戻ってきたりした場合の検温、消毒は必須です。京都の飲食店時短要請が半年ぶりに全面解除となった今も変わりません」(前出・映画関係者)
京都から車で約2時間の城郭で3日間、ロケも行われたという。城の外濠に蓮の大きな葉が広がる光景を見た綾瀬はスタッフに「花はいつ咲くんですか?」と質問。開花時期は過ぎたと聞かされ、残念そうにしていたとか。また、こんなハプニングも。
「ちょうど地元の名産の栗が旬だったので、地元の方から栗のお菓子の差し入れがあったんです。待ち時間の綾瀬さんが、お菓子を取りに来たスタッフの方々に笑顔で『どうぞ』と手渡そうとした瞬間、『あっ、今、ダメなんですもんね、すみません…』と引っ込め、手にしたお菓子2つを持って帰ったそうです」(前出・映画関係者)
“これ以上迷惑かけられない”と自戒する綾瀬。今作にかける意気込みは熱い。
「休憩中もマスクをつけて距離を保ち、木村さんと熱心に次の撮影シーンについて話し合っています。そんななか、撮了後、クリスマスの過ごし方の話題になったことがありました。木村さんが毎年、自宅でお祝いすると聞いた綾瀬さんは『今年はいろいろと迷惑をかけてしまったので、実家に帰ってお祝いするのもいいな』と話していたそうです」(前出・映画関係者)
今年の“ラストスパート”に向け、綾瀬の奮闘は続く――。