■リサイタル配信も!?直撃で見せた野心
じつは彼女は以前から、“YouTuber”デビューを宣言してきた。9月にも前出の『こころ晴天』で、「私、やるねん」と宣言。その後も配信内容へのビジョンもあけすけに語っている。
《これからは指定されたことを使命感でするのではなく、自分のしたいことを提供したい》(『婦人公論』11月24日号)
長年“関西の女帝”としてお笑い界に君臨してきた上沼だが、半世紀にわたるキャリアを経て、転身を図る本心とはーー。
11月29日、ラジオの生放送を終え、帰宅した上沼を直撃すると、笑顔を交えて応じてくれた。
ーー『クギズケ!』も終了するという話を聞きましたが?
「はいはい、そうですか~。でも私は、それは聞いてませんね」
テレビのレギュラー番組が存続するかどうかについては、さほど未練がないのか。しかし、YouTuberデビューについて水を向けると、さらに楽しそうな様子を見せ――。
ーー12月3日にも収録するYouTubeチャンネルの意気込みを聞かせてください。
「はい! 本当に楽しみにしててくださいよ~。絶対に面白いものにしますんでね。もうね、YouTubeは『老後の楽しみ』なんですよ! だから、これでもうけようとか、そんなことはまったく考えていないんです。本当に面白いものを作って、お出ししたいと思ってます。ぜひ期待してください!」
直前のラジオで、芸能界からの“引退”を示唆するような発言をしたとは思えないほど、活力に満ちあふれていた上沼。今年も、『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で、女性芸人のパイオニアとして審査員を務める。
ーー“第七世代”など現在の若手をどのように見ていますか?
「みなさん上手でびっくりしますわ。私らがやってたときと、ぜんぜんテンポも違うし、かまないし、えらいなあ~といつも思いながら見ています」
2017年に「よう決勝残ったな」と酷評しつつも、2020年の『M-1』では絶賛したマヂカルラブリーがブレークしたことについては、いまもほほ笑ましく見ているそうだ。
ーー“マジラブ”の2人については……。
「ラブリーちゃんね!(笑)彼らは、私のことを尊敬してるってあちこちから聞くんですが、それは本当にうれしいことです。なんか、『えみちゃんありがとう』いうて、駅のポスターになるとか聞きましたよ!」
言葉の端々に、“まだまだ若手に負けない”という思いがにじんでいた彼女は、テレビの世界からの転身に、どこまでも前向きになっているようだ。初の配信回収録はすでに済ませているという。
「上沼さんがYouTubeでやりたいことのアイデアは、次々と出てきているそうですよ。得意なしゃべりを生かした人生相談、『おしゃべりクッキング』のような料理配信、大好きな歌や踊りなどを配信する予定だとか。
さらにファンと直接交流するイベントや、ゆくゆくは『リサイタルをやる!』と意気込んでいます」(前出・テレビ局関係者)
66歳の転身。“関西の女帝”はますます意気軒昂だーー。