■お受験挑戦に込めた夫妻の願い
堺夫妻がお受験戦争に挑んだ背景には、2人の親心があるようだ。
「菅野さんは紆余曲折の芸能生活を送ってきたこともあり、以前は『本人が望まない限りは自分たちと同じ道を歩んでほしくない』と周囲に漏らしていました。いっぽう堺さんは、進学校に通っていた学生時代に両親から、『公務員になりなさい』と考えを押しつけられて、苦悩したといいます。そのため『将来は強制したくない』と考えているみたいですよ。
夫婦の総意として、子どもの選択肢が広がり、先生が子どもの悩みや将来について手厚くサポートしてくれる小学校にどうしても通わせたかったのでしょう」(前出・テレビ局関係者)
前出の言水さんは、堺たちが挑んだお受験を「例年以上に激化したものだった」と力説する。
「コロナに起因する変化で、私立の名門小学校の受験者数が増えたのです。リモートワークが増えたことで子どもと接する時間が増え『受験できるかも?』と思ったり、また公立校のオンライン対応に不安を感じたりといったことが理由です。
そのため昨年までは、“押さえ”扱いだった学校ですら落ちてしまうケースが続出しました。そんななかで有名私立小学校に、しかも複数校合格するなんて、堺さんと菅野さんのお子さんはとても優秀なのでしょうね」
“一家の悲願”を達成したものの菅野はまだしばらくの間、仕事をセーブすることにしたという。
「合格の喜びもつかの間、来年4月の入学式まではオリエンテーリングなど学校に関する準備などで忙しくなります。その後も、送り迎えがありますし、行事もあります。また長男も新しい環境に不安を感じているでしょう。
そこで、長男が小学校生活に慣れるまでは『母親として家庭に専念する!』と決めたといいます」(前出・芸能関係者)
6年にも及ぶお受験戦争を終えた堺と菅野。その“栄冠”は長男の頑張りはもちろんのこと、“倍返し”を狙って二人三脚で奔走した夫婦の熱意のたまものでもあるようだ――。