■「舞台女優って呼ばれるようになってきたのが、すごく幸せ」
神田沙也加として復帰した後は舞台を中心に邁進。’10年1月、『スポーツ報知』の取材では《最近、少しずつですけど“舞台女優”って呼ばれるようになってきたのが、すごく幸せで……》とコメントしていた。
「沙也加さんは幼いころからミュージカルにも惹かれていました。舞台デビューも宮本亞門氏(63)が演出を手掛けた『INTO THE WOODS』で、’04年7月に上演。亜門さんは当時の沙也加さんを回想し、『舞台女優になるんだ』という気合がみなぎっていたと話していました」(前出・スポーツ紙記者)
演技に対しても、沙也加さんはストイックだった。母の松田聖子(59)は’08年4月、『婦人公論』でこう語っていた。
《娘は完全に分析型で、台本には彼女が演じる役の緻密な人物分析がびっしり書き込んであったり、気持ちの動きを折れ線グラフで示してあったり、本当にすごいんです》
ミュージカル女優には、歌唱力が必須だった。沙也加さんも歌声が絶賛されていたが、その陰には努力の日々があった。’14年8月、バラエティ番組『心ゆさぶれ!先輩ROCK YOU』(日本テレビ系)で彼女は、こう語っている。
「自分の声にコンプレックスもあるし、自分の歌にも自信がないので、人の何倍もやって……」
また昨年10月、沙也加さんはTwitterに《いつも住むところは出来るだけ防音性を重要視していますが、もしちょっとでも聴こえてるとしたら「アイドルの頂点へ!!」とか、「♪あぁぁああー!!♪(その時々で練習している歌)」とか、どんなひとだと思われているか不安しかない》とつづっている。家でも歌の練習に打ち込んでいたようだ。