■長女は直撃に「本人が越したがったから」
10月上旬のある昼時に本誌記者は、Aさんが一人残って住んでいる都心のマンションから出てきたところを直撃した。
ーー今、玉緒さんとは別々に暮らしていますね?
「はい」
ーー公私ともに支え合ってこられましたが、別々に住む理由ができたのでしょうか?
「いや、別に。まったく何もないです。普通の生活と変わらず……」
ーーでは、なぜ玉緒さんは引っ越したのでしょうか?
「本人(玉緒)が越したがったから、『どうぞ』と……。別に何もないです」
ーー鴈龍さんが亡くなってから、母娘で気持ちのすれ違いがあったのではないでしょうか?
「いやいやいや。ないです」
ーーでも、暮らしは別々に?
「そうです」
ーー今でも玉緒さんと連絡は取っていますか?
「もちろん。不仲? 全然全然」
“不仲”は否定するものの、Aさんの口ぶりは、終始どこか淡々としたものだった。玉緒とAさん母娘の“別離の決断”は、「決して悪いことばかりでもない」と、島影さんは続ける。
「もし仲たがいが原因ならば、別れて住むことは両者にとって精神衛生上好ましいという面もあります。お互いに適度な距離で付き合うことができ、親は親の、子どもは子どもの人生を全うできます。
しかし今は元気でも、いずれ親の介護やサポートが必要になる可能性はあります。
別に住んでいると、お互いのちょっとした生活や体調の変化にも、気づきにくくなってしまう。最悪のケースに陥らないよう、2人がほどほどに連絡を取り合っていればいいのですが……」
夫や長男に続き、今度は娘・Aさんとも離れて、独りになった玉緒。母娘がもう一度、同じ屋根の下で暮らす日は来るのかーー。