“へえー、なるほど”と思わせるクイズが魅力だった『なるほど!ザ・ワールド』 画像を見る

住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう! わかる」って盛り上がれるのが、青春時代に家族で盛り上がったクイズ番組の話。活躍する同世代の女性と一緒に、“’80年代”を振り返ってみましょう――。

 

■クイズを楽しみながら海外旅行を疑似体験

 

「『なるほど!ザ・ワールド』はバブル予兆期の’80年代初頭に始まり、バブル最盛期にかけて大きく成長。好景気で番組の予算が豊富だったため『世界まるごとHOWマッチ』(’83~’90年・TBS系)、『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』(’88~’94年・日本テレビ系)など、海外ロケを用いた番組が増えてきた時代でした」

 

そう話すのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(54)。

 

なかでも先頭に立っていた『なるほど!ザ・ワールド』は、レポーターが世界を訪れ、珍しい事象を紹介し“へえー、なるほど”と思わせるクイズが魅力だった。

 

「’80年代初頭、海外旅行は、まだまだ憧れ。ハワイや欧米の主要都市を旅行する人は増え始めたものの、まだなじみのなかった国、秘境などから伝えられるクイズは、海外旅行を疑似体験できるだけでなく、多様性を学ぶ機会にもなったのではないでしょうか」

 

もちろん、クイズの内容だけで視聴率が30%を超えるオバケ番組にはならない。

 

「そこには『クイズ・ドレミファドン!』(’76~’88年・フジテレビ系)をヒットさせたことでも有名な、王東順プロデューサーの、“見せる”アイデアが豊富に盛り込まれていたのです」

 

たとえば解答席が階段状になっていて、上の段の解答者から答える権利が与えられるルール。

 

「予選で1位になった車が、決勝で先頭のポールポジションからスタートできるカーレースから、王さんは着想を得たそうです」

 

こうしたスタイルの番組で、司会進行をしていたのが「おまっとさん」でおなじみの愛川欽也さん。

 

「解答者が、ドラマ出演の告知を兼ねた有名俳優など、非常に華やかだったことも特徴です。そんな解答者の答えに対し、愛川さんは『本当にそれでいいの?』と聞き返して迷わせたり、軽妙なトークで珍解答を引き出したりしていました」

 

レポーターに抜擢された益田由美さんの存在も大きかった。時には全身泥パック姿、時にはコスプレ姿で登場。

 

「局アナを過酷な海外レポーターに抜擢したのは、かなり珍しいケース。その奮闘ぶりから“ひょうきん由美”と愛されました」

 

’90年代に入ってからは、優勝者が豪華賞品を懸けて挑むゲームで、トランプマンを起用したことが記憶に残っている人も多いはず。

 

「クイズばかりでなく、トークあり、マジックありの総合エンターテインメント番組だったのです」

マーケティングライター、世代・トレンド評論家

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