宮迫博之「牛宮城」に予約殺到、著名人も絶賛!コンサルは成功の鍵を「リピーターにかかってる」と分析
画像を見る 飲食店専門・経営コンサルタントの成田良爾氏

 

■「どれだけのお客様がリピーターになるかにかかっている」

 

「牛宮城」の経営手腕を、これまで各方面から不安視されていた宮迫。開店までの過程をYouTubeでドキュメンタリー風に伝えていたことに、一部で“炎上商法”と言われることもあった。だが、結果的にPRもしっかりできたことで開店前から予約は満席。

 

そしていざ蓋を開けてみると著名人たちが足を運び、幸先の良いスタートを切ることができたようだ。果たしてこの先、軌道に乗ることはできるのだろうか? そこで飲食店専門の経営コンサルタント成田良爾氏に聞いた(以下、カッコ内は成田氏)。

 

「牛宮城」の開店に至るまでの手法について、成田氏は「飲食店を新規オープンするにあたって、まずは新規見込み客にどれだけ周知させるかのポイントがあります。この点では結果的に成功と言えるでしょう」と語る。

 

プロモーション方法の成功例ができたとなると、今後、飲食店を始めようとする著名人が宮迫の手法をマネする可能性も考えられる。この点について成田氏は、「広がる可能性はありますね。ただ、二番煎じでは今回ほどはうまく行かないと考えます」と指摘する。

 

では「牛宮城」が利益を出し、安定した店舗運営を継続していくことはできるだろうか? 成田氏はこう語る。

 

「飲食店の売上の80%はリピーターで売り上げると言われています。芸能人という事やこれまでのメディアの露出などで新規見込み客は非常に多いと考えますが、そのうちどれだけのお客様がリピーターになるかにかかっているでしょう」

 

一方で店舗の家賃は月280万円とも言われ、ランチやディナー以外にモーニング営業も視野に入れていると報じられており人件費もかかりそうだ。成田氏はこう続ける。

 

「宮迫さんの焼肉店は高級店で、しかも紆余曲折もあって、初期投資が非常にかかりすぎているように見て取れます。しかも、毎月の高額家賃にくわえ、人件費、販売管理費なども高級店のクオリティを維持するには高額になるでしょう。

 

この状況下で安定した店舗運営や利益を出していく事は、素人では非常に難しいと考えます。ただ、飲食店専門の経営知識や成功ノウハウを持ったパートナーがいればきっとうまく行くと考えます」

 

強力なパートナー・ヒカルが“復帰”したことで、将来的にも繁盛店に成長するだろうか。

 

【成田良爾(なりた・りょうじ)/ 飲食店経営コンサルタント】

ヴィガーコーポレーション代表取締役。厚生労働省公認レストランサービス技能士(国家資格)、文部科学省後援サービス接遇検定準1級、食生活アドバイザー2級、他。飲食業界25年以上。ミシュランガイド掲載の高級レストランから個人経営の小さな大衆店まで幅広いジャンルの飲食店に携わり、その経験に基づく統計解析および枠にとらわれないアイデアで多くの赤字店を黒字化させてきた実績を持つ。「100年続く店づくり」をモットーに、次世代育成や飲食業の働き方改革などにも力を入れており、食文化普及の他、職業訓練校講師(フードビジネス科)や子育て女性就職支援事業講師なども歴任。現在も多くの飲食店経営者のサポートを手掛ける。飲食店専門のコンサルティング「オフィスヴィガー」HP(http://with-vigor.com/)。

出典元:

WEB女性自身

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