4月8日の最終回までいよいよ1カ月を切った、連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(月~土曜8時~8時15分、12時45分~13時にNHK総合ほかで放送中。※土曜日は1週間を振り返ります)。本作は、第1部から第3部でヒロインがそれぞれ異なる、朝ドラ史上初の試みだ。
そんな、3人のヒロインを演じた上白石萌音(24)、深津絵里(49)、川栄李奈(27)について、ライターで朝ドラウオッチャーの木俣冬さんが解説。
■上白石萌音
「14歳のあどけなくてかわいらしい女の子から、いろいろな経験をして、やや頑固にも見えてしまうほどにたくましくなった安子の成長を、上白石さんは見事に演じられていました。好きなシーンは第5話。稔さんに『May I write a letter to you?』と、たどたどしい英語で話しかけるところが、本当にけなげでよかったです」(木俣さん・以下同)
■深津絵里
「最初は実年齢と30歳差ぐらいありましたが、違和感がなく、この透明感はどういうこと? とすごく驚きました。京都へ行ってからは大人の女性、かつ、お母さんの雰囲気を出されていたのでやはりすごいなと。第59話の『あなたとひなたの道を歩きたい』と言ってジョーを抱きしめるシーンが素敵でした」
■川栄李奈
「初代、2代目ときて、最終ランナーとしてバトンを受け取るプレッシャーのある立場ですが、すごく自然に天真らんまんな女の子を演じてらっしゃいますよね。第74話の条映太秦映画村で開かれたミス条映コンテストでは、相手役の五十嵐を斬っちゃうという。ひなたと五十嵐の2人がアドリブ芸を見せるシーンが楽しかったです」
木俣冬さんは、『カムカムエヴリバディ』の今後をこう予想する。
「誰もが知りたいと思っている安子のその後が描かれるのではないでしょうか。安子とるいが雪解けする感動シーンが欲しいなと思います。安子のあのときの真実! みたいなのを知って号泣したいです」
クランクアップ時に、ドラマの制作統括はジョーの音楽活動についてふれていた。ジョーは再び音楽を始める!?
「ジョーが作曲しているかのようなシーンがあったので、作曲してほしいです。トランペットは吹けなくても、別のかたちで音楽に携わることになるとか。あと、トミーには出てきてほしい。30年以上、会いに来ないのも寂しいですよね。ジョーとトミーのセッションが見たいです」
そしてヒロインの周りでドラマを彩った多くの人物も気になるそう。
「クリーニング店の竹村夫妻にも会いたい。令和の時代まで描かれるようなので、どのような結末でしめくくられるのか楽しみですね」