■虚無蔵役・松重豊が最も驚いたキャストは…
【2】最終盤のアニーに賛否両論が
5日の放送回では「シアトル生まれのアニー・ヒラカワ」が、ラジオで自分が「岡山生まれの安子」であると日本語で突然告白。前日まで英語で話していた彼女のとっぴな言動に違和感を抱いた人もいてSNS上では反響が相次いだ。
《アニーさん、放送事故なのでは》《やっぱりアニーさん安子ちゃんだった、、、ラジオのところ泣いた、、》
さらに翌6日の放送回では、クリスマスコンサートが行われている岡山の会場に赴くアニー。ところがひなたに見つかると、猛ダッシュで逃走――。テレビウオッチャーの桧山珠美氏はこう苦笑い。
「ぶっちぎりで、30代の孫を振り切る。78歳の全力疾走に驚いた視聴者は多かったと思います」
同日に放送された『あさイチ』(NHK)では、鈴木奈穂子アナ(40)が岡山県民のメッセージを紹介。アニーの疾走シーンについて、地元民の分析を伝えていた。
「演出上であることは承知していますが、あの距離を実際走るとすると、安子おばあちゃん、5キロ全力疾走したことになります」
視聴者から次々とツッコミが入るほど、アニーの一挙手一投足に注目が集まったのだ。
【3】松重豊の「二重の戸惑い」
「松重さん演じる伴虚無蔵の『日々鍛錬し、いつ来るともわからぬ機会に備えよ』は『カムカム』の名ゼリフナンバーワンでしょう」(前出・桧山氏)
数々の“金言”でひなたを鼓舞し続けた大部屋俳優の伴虚無蔵。だが、松重豊(59)は虚無蔵を演じるにあたって戸惑いを抱いていたという。
「松重さんは“5万回斬られた男”として知られる福本清三さん(享年77)を、虚無蔵に投影させていました。大部屋俳優の悲哀ある世界観を表現するのに試行錯誤したといいます」(前出・制作関係者)
さらにもうひとつ、松重を戸惑わせたことが……。
「算太を演じた濱田岳さん(33)について、『自分よりも年上の役をやっている!』と誰よりも驚いていました。3世代100年物語を描くからこそのキャスティングに、感慨深い思いを抱いたようです」(前出・制作関係者)