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「朝早くからのロケでしたが、緊張した面持ちで臨んでいました」(テレビ局関係者)

 

放送中のドラマ『正直不動産』(NHK)で主演を務めている山下智久(37)。連ドラに出演するのは’19年の主演ドラマ『インハンド』(TBS系)以来。しかし冒頭の緊張は3年ぶりの連ドラ主演が理由ではないようだ。

 

「山下さんは第1話のゲストとして出演した山崎努さん(85)との演技に硬くなっていたようです。’12年のドラマ『最高の人生の終り方』(TBS系)以来、10年ぶりの共演で、山崎さんに『成長した姿を見てもらいたい』と考えていたそうですよ」(制作関係者)

 

カメラが止まると、2人の仲むつまじげな様子が目撃されている。

 

「立ち上がろうとする山崎さんに山下さんが手を貸したり肩を支えたりしていて、まるで親子のようでしたよ。話すときは山崎さんの口元に山下さんが耳を近づけて真剣に聞いていました」(前出・制作関係者)

 

2人の出会いは’06年。山下にとって初めての単独主演作『クロサギ』(TBS系)でのことだ。

 

「山下さんは共演する前から山崎さんを尊敬していたそうです。一方で山崎さんは、初めのうちはあえて話しかけず、役者としての表現力を見定めていたそうです」(芸能関係者)

 

2人は作品を通じ、徐々に距離を縮めていったという。

 

「『セリフにとらわれる役者はバカ俳優だ! セリフの裏にあるものを感じながら言葉を発しろ』と演技論を説くなど、山崎さんは時に厳しく育てていきました。山下さんのがむしゃらに取り組む姿勢を見て、次第に俳優として認めるようになったそうです」(前出・芸能関係者)

 

以降も2人の交流は続いていく。

 

「山崎さんは12月生まれなのですが、そのタイミングで山下さんが『クロサギ』のメンバーを集めて誕生日会を開いていたそうです。コロナ禍前まで10年以上続く恒例行事だったと聞いています」(前出・テレビ局関係者)

 

山下には山崎と会うときの“必須アイテム”があるようだ。

 

「山崎さんの自宅に招かれることもあるそうですが、山下さんは会話をすべて録音しています。『そのときにはわからないことでも何年かたつと理解できるから』と、ボイスレコーダーを回すといいます」(前出・テレビ局関係者)

 

『正直不動産』の第1話放送前には、山崎がTwitterを更新。《今回カメラの前で立派な男になったことを確認》と山下を讃えた。

 

これに対し山下は、《今僕が演技の仕事をできているのは努さんのおかげです。こんな事を言って頂けて感無量です》と感謝の言葉を綴った。

 

初共演から16年。「バカ俳優」の檄が山下を大きく変えていた。

 

※山崎努の崎はたつさきが正式表記

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