5月1日に放送された日本テレビ系バラエティ『世界の果てまでイッテQ!』。番組内で「ホタルイカを生で食べても問題ない」と視聴者を誤解させる描写があったため、ネットで波紋を呼んでいる。
番組内コーナー『みやぞんジャパンツアー』で富山県に訪れたみやぞんは、ホタルイカの身投げの鑑賞と漁に挑戦。夜の海岸に集まる人たちの映像とともに、「海岸に集まるホタルイカをすくい、獲れたてをその場で味わう」というテロップとナレーションが同時に流れた。
さらに、番組内でホタルイカを捕獲するためのグッズを揃えるために釣り具店に訪れた際に、みやぞんが「ホタルイカを獲って食べようと思っていた」とコメントする場面も。しかしロケでは海にホタルイカがまったくおらず、実際に獲って食べることはできなかった。
この放送回が「“ホタルイカを生で食べても問題ない”という印象を与えたのでは?」とネットで物議を醸している。実はホタルイカを生で食べることによって、皮膚疾患や腸閉塞を起こす寄生虫・旋尾線虫幼虫に感染するおそれがあるのだ。
旋尾線虫幼虫については富山県も公式サイトで「ホタルイカを生で食べる場合は注意が必要です」「腸閉塞のときは対症療法のみで軽快するものが多いが、重症化して手術が必要な場合もある」と警鐘を鳴らしている。
しかし、『イッテQ』では「獲れたてをその場で味わう」といいながらも、適切な処理が必要であるとは伝えていなかった。そのため、ネットでは厳しい声がこう上がっている。
《危険を知ってて立てられた企画なんだろうか、知らないでたてた企画なんだろうか??どちらにせよ、ヤバすぎだろ》
《すごい危険な怖いことをみやぞんにさせているスタッフが恐ろしい…。寄生虫の感染症にかかったら、どうするつもりなんだろう》
《危険な情報を流布するのはやめてほしいなあ》
そこで本誌は日本テレビに「実際にホタルイカが獲れていた場合、みやぞんは食べることになっていたか」「“ホタルイカを生で食べるのは危険”との認識はあったか」「“生で食べるのは危険”などのテロップを入れるべきだったと言われているが、どう思うか」などの質問を送った。すると、こう回答が返ってきた。
「番組ではホタルイカの専門家にアドバイスいただき、獲れた場合は加熱処理をして食べる予定でした。ご指摘の点については、HPで注意喚起しました」
そして6日17時に確認したところ、番組の公式サイトには「ホタルイカを食べる場合は、加熱など適切な処理が必要ですので、ご注意ください」という一文が掲載されていた。