4月中旬の夕方、都内の商業施設でハンチング帽を被った眼鏡の男性と本を探していたのは松田美由紀(60)。髪の毛をお団子状にしていて、ナチュラルメイクだった。そんな素の姿で一緒に買い物するということは、親しい仲間だろうか。
昨年10月に還暦を迎えた松田。女優・歌手・写真家など多彩な活動の傍ら、長男・松田龍平(38)、二男・松田翔太(36)らが所属する芸能事務所の代表も務め多忙な日々を送っている。昨年11月には夫・松田優作の三十三回忌法要も執り行われた。昨秋のインタビューで、松田は今の心理状態をこう語っていた。
《自分が60代に突入するとは……。いよいよ人生の下り坂に向かう扉が開いてしまうのだと思うと、この数ヵ月、落ち込みました。実は私にとって50代も決してよいものではなかったので、これからもっとひどい状態になっていったらと、不安を感じていたのです。
節目という意味でいえば、11月に迎える夫・松田優作の三十三回忌もそうです。長い時間が経ちましたが、今も一緒に暮らしているような気さえします。》(『婦人公論.jp』2021年10月21日)
だが、60代を迎え、心境に変化が生まれたようだ。松田の知人はこう語る。
「三十三回忌がひとつの契機になったのかもしれません。最近の松田さんはライブなど音楽活動にも積極的です。また、洋品店を営んでいたお母さまを題材とした長編映画を撮りたいとも話しています。お母さまは57歳で亡くなったのですが、ご自身も同じ年齢で心筋梗塞を患い、生死の境をさまよったこともあり、お母さまのことをよく思い出すようになったそうです。いま、脚本を書いている最中だといいます」
冒頭の目撃した男性は、実は古くから一家と交流のある松田の隣人だという。
「脚本作りやライブのことなど、松田さんの表現活動に関して、客観的な意見を聞いているのではないでしょうか」(前出の知人)
同一人物と思しき男性は、別の場所でも見かけられていた。
「3年前の秋、三宿にある有名人御用達のカフェバーで松田さん含め3人が楽しそうに飲んでいるところを見たことがあります。松田さんの隣にはハンチングを被った眼鏡の男性がいました」(常連客)
エネルギッシュな創作活動源の一つは、友好的なご近所付き合いにあった!?