■数字でもかつての勢いは見られず
YouTuberにとって人気の指標である動画の再生回数を見ると、失速傾向が如実に見えてくる。
例えばFischer’s-フィッシャーズ-は音楽活動にも精力的で、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演した経験もある。そんな彼らが4年前にアップした動画には4,000万回再生を超えたものが6本。そのうち2本は8,000万回と5,000万回超えを記録している。ところが、ここ1年での最高は昨年8月にアップされた「【イルカショー】1日水族館体験でサメの搬入や凄技に挑戦してみた!?【シロイルカ】」で1,850万回に留まっている。
また水溜りボンドは’18年3月にアップされた動画「相方が逮捕されたドッキリがヤバい展開になったww」が1,470万回、’19年1月の「本気でチャーハン作るドッキリwwwwww」が1,230万回も再生されている。しかし、ここ2ヵ月はショート動画以外で100万回を超えるものは1本もない。
あるITジャーナリストは言う。
「今もまだYouTubeブームは続いていますが、ここ数年で本田翼さん(29)や佐藤健さん(33)といった超売れっ子芸能人が続々と参入。中には、霜降り明星や川口春奈さん(27)のように専業YouTuberとあまり変わらない頻度で動画をアップする人もおり、競争は一層熾烈なものになっています。
またカリスマ的な人気を誇るフィッシャーズや水溜りボンドといったYouTuberたちもずっと安泰ということはなく、新鋭に負けないように常に新たな挑戦もしていく必要があるでしょう。今後、淘汰されるYouTuberはますます増えていくと思います」
生き馬の目を抜くようなYouTuber界。果たして生き残るのはーー。