■「勉強がなければもっとのびのび生きられるのに」
決断の背景にはブレイクの代償があったようだ。
「昨年公開のアニメ映画で声優に初挑戦し、モデル業もこなすなど、ここ数年で異業種の仕事が激増。『鎌倉殿』も高校に通いながら撮影に臨んでいました。そんな生活が続き、進級するための出席日数と成績に届かなくなり、留年が濃厚になったことで中退を決意したと聞いています」(前出・歌舞伎関係者)
あと1年で大学進学というところで長年通った一貫校を中退した染五郎。そこには彼の“弱点”が影響しているようで……。
「中学生になったころから、学業と芸事の両立に苦労していたようです。歌舞伎の演目について文献をあたって調べることは好きなようなのですが、インタビューで“好きな教科はない。全部嫌い”と断言するほど、学校の勉強が苦手。『信康』の取材会でも平然と『(信康が)僕と違うのは、頭がいいところですね(笑)』と話していました」(前出・演劇関係者)
筋金入りの勉強嫌いぶりを公言し続けてきた。
《歌舞伎のセリフを頭に入れるより、英単語を覚えるほうがずっと大変(笑)。テストの前は、お稽古の合間の時間を使って勉強しています》(『婦人公論』’18年1月23日号)
《勉強が世界になければもっとのびのび生きられるのにって思います》(『MORE』’18年12月号)
そんな染五郎に複雑な思いを抱いている“同志”がいるという。香川照之(56)の長男・市川團子(18)だ。
「幼いころから同じ一貫校に通っていたこともあって染五郎さんと團子さんはプライベートでも大の仲よし。團子さんは1学年上ですが、来年からまた同じ大学に通えることを楽しみにしていただけに、寂しい思いもあるといいます」(前出・歌舞伎関係者)