「名誉ある敗退って、僕らは何なんですかねっていうのを思って。恥辱の勝者ってことですかね」
こう語ったのは、とろサーモンの久保田かずのぶ(42)だ。
久保田は5月29日、自身のYouTubeチャンネルを更新。そこで、今年3月に発売されたオール巨人(70)の著書「漫才論-僕が出会った素晴らしき芸人たち-」を取り上げた。
同書で巨人は、とろサーモンが優勝した’17年のM-1グランプリについて「僕は和牛が優勝だと思っています。だから、最終決戦で和牛に投票しました」といい、さらにこう綴っていたと久保田は明かした。
「(審査員は)僕を含めて当時のメンバーが5人で、1人1人の票が重いと審査員を増やしてくれと訴えたんです。それで2017年は7人に増えたと。このとき新しく入った審査員2人がとろサーモンに票を入れたんですよね。そして、レギュラー審査員を務めていたうちの3人、つまり僕と上沼さんと松本君は和牛を選んだ。ゆえに、彼らは名誉ある敗退とも言われていました」
久保田はこの箇所に触れ、冒頭のようにコメント。さらに「審査員の追加をお願いしておいて言うのもなんですが、前年通り5人でやっていたら和牛が獲っていたはず」という巨人の言葉に「そんな理屈合わないことってないと思うんですけど……」と久保田は苦言を呈した。
とろサーモンは’02年に結成し、出場資格ギリギリの15年目で見事M-1グランプリの王者に輝いた。自ら審査した一員でありながら、5年後に王者へ“ケチ”をつけた巨人に対してネットでは厳しい声が上がっている。
《巨人さんが何を言おうが、結果として勝ったのはとろサーモン。多数決の1票そのものに、強い票弱い票というような、色を付けることはおかしい》
《久保田さんの反応は極めて自然だと思う 巨人師匠らが5人だと票が重いから審査員を増やしたんでしょ?その結果、新任の審査員の目利きが悪いみたいな言い方するのは違和感あるね》
《好き嫌いで和牛が良いと思うのは自由 ですが審査員としてその場にいたなら結果にケチつけるのは良くないですよ》
《ルールにのっとてとろサーモンが優勝いたのだから、その点は巨人さんも評価しないといけないのではないでしょうか》