《今日は大阪でロケしてます。なんとビックリ上沼ちゃんとのロケです。和田アキ子と上沼恵美子。 面白い事考える人がいるものです。とっても楽しいです! 放送の詳細は後日に》
6月23日、自身のツイッターにこう綴ったのは和田アキ子(72)。なんと、上沼恵美子(67)とともに、2人の地元・大阪でロケを行ったことを報告したのだ。
「この共演には驚きましたね。和田さんと上沼さんは長年“共演NG”と噂されていましたから……」(芸能プロ関係者)
東京を拠点とする和田は『アッコにおまかせ!』(TBS系)、関西で大人気を誇る上沼は『上沼・高田のクギズケ!』(読売テレビ/中京テレビ)と、日曜昼の情報番組MCを務めるライバル関係。歯に衣着せぬ発言で“女帝”の名をほしいままにしてきた。
「NHKの番組で共演が実現しました。以前から付き合いのあった担当者が上沼さんに『和田アキ子さんと一緒にロケをやりませんか?』と企画を持ち込んだといいます。話を振られた上沼さんは『望むところや!』と二つ返事。さらに和田さんもオファーを受諾したそうです」(在阪のテレビ局プロデューサー)
上沼といえば、これまでも嫌いな芸能人を自身の番組でぶった斬ってきたことで有名。最近では、かわいがっていたはずのキングコング・梶原雄太(41)との軋轢も報じられている。
そんな上沼と和田の確執が報じられるようになったのは、’15年末に放送された『あさイチ』(NHK)が発端。上沼が’94年に『NHK紅白歌合戦』で紅組の司会を務めた際の話を語ったときのことだ。芸能レポーターが語る。
「上沼さんはこの番組の中で、『大物女性歌手にいびられた』『横を向いて目も合わせてくれなかった』と告白したのです。また最近でもYouTubeで『“誰やねん上沼恵美子なんて! そんなの紅組の司会なんてもう格が下がるわ!”と大きな声で言った方もいらっしゃいます』と明かしました。この年の紅白に出演していた女性歌手で上沼さんにそれだけ言える人は、やっぱり和田アキ子さんに違いないと言われるようになりました」
上沼が和田を名指しで非難したこともある。片岡愛之助(50)が結婚を機に携帯番号を変えた際、「(新しい番号を)聞いてないよ」と和田が番組で怒りをぶちまけたときのことだ。
「アッコさんには絶対に教えなあかんのですか? 東京の芸能界ではそんな決まりがあるのかと思って。アッコさんと愛之助さんが親戚筋だったらわかるけど、別によろしいやん」と苦言を呈したのだ。
その一方で、上沼はテレビで和田とのこんなエピソードを明かしたこともある。
「アッコさんには一回、ちりめん山椒を作ってあげたんです。『山椒が多い、辛いよ』って言われました。人に物もろて言う言葉か? 私、そんな教育受けてなかった」と話した後に「でもアッコさんのええとこやで、目の前で言うから。隠れて言わないから」とフォローして笑いを誘った。
「共演がなかったのは2人のポジションがかぶっていたためでしょう。テレビの第一線から退くようになってきたいま、共演すれば話題になるという思惑もあったのでは。それにしても、外のロケをやらないといわれている上沼さんが条件を受け入れたのもお相手が和田アキ子さんだからなのでしょう」(前出・芸能レポーター)
緊迫が予想される上沼と和田のロケ現場。大阪の街を訪ねた。
「開店準備に追われているとき、テレビロケの一団が歩いてきたのですが、和田アキ子さんと上沼恵美子さんだったのでびっくりしました。仲のいいイメージがなかったもので……。細い路地で撮影していたのですが、両サイドを大勢のスタッフが厳しい顔つきで厳重にガードしていたのが印象に残っています」(たこ焼き店の店員)
「『浮世小路』ですね。風情のある通りで、かつてはこのあたりに芝居小屋などがひしめいていました。大阪ミナミの演芸の歴史を振り返る展示コーナーがあるのですが、和田アキ子さんがデビュー前に出演していた伝説の音楽喫茶『ナンバ一番』も描かれています。上沼さんも同時期にこのあたりで漫才の修業をされていたんじゃないでしょうか」(前出・在阪テレビプロデューサー)
思い出話に花を咲かせた2人。さらには、人力車に並んで乗ると、ミナミから通天閣まで30分ほどかけて移動するなど、意気投合していたという。
本誌は串カツ店で2人の直筆サインを発見。少女漫画風のイラストが添えられ、「アッコと恵美子」と書かれた色紙は、二大女帝の“歴史的和解”の象徴にも見えた。