ホタルイカ&ジビエの生食企画に批判殺到…チェック機能不足がバラエティ番組で“食の炎上”が相次ぐ2つの理由
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■「専門家や識者のチェック、それを取り入れようとする体制を作る姿勢が大事」

 

山路氏も情報番組やワイドショーで、食に関するコーナーに出演する機会がある。だが、“チェック機能”は自ら担っているといい、「番組側からチェックを求められるわけではないのですが、撮り方をアドバイスしたり、間違いを指摘することもあります。場合によっては、飲食店の人がアドバイスしたりします」と話す。

 

加えて、番組制作の時間や人員が限られる“余裕のない制作環境”も要因にあるようだ。山路氏は、「情報番組やバラエティは制作する人員も限られていますし、沢山のモノを作らないといけません。1つ1つにじっくり取り組んだり、深掘りをしたりする時間がないわけですよね。制作や準備にかける時間が短くなっているということは、少なからずあると思います」と推察。

 

その上で、テレビ局に求められる対策をこう話す。

 

「情報番組やバラエティの場合は“1回放送したらそれで完結”といった向きもあるので、歴史番組やドラマほど専門家を入れようとする意識はないように思います。時間や人など制作条件は限られているとは思いますが、専門家や識者のチェック、それを取り入れようとする体制を作る姿勢が大事だと思います」

 

その一方で、「リテラシーはテレビ局だけが特別不足しているわけではない」と話す山路氏は、こうも警鐘を鳴らす。

 

「テレビに限らず、他者の情報を鵜呑みにすること自体が危険だと思います。テレビ側が正しいリテラシーを持つのも大切ですが、番組内容の受け取り方は人それぞれです。ですので『自分の身は自分で守る』という意識が大切なのではないでしょうか。今回炎上したのはテレビ局でしたが、場合によってはSNSやネット記事かもしれません。テレビ局が正しい情報を発信したとしても、他からも違う情報が入ってくる時代です。そうだとすると、1人1人が情報をきっちり精査することが必要なのだと思います」

 

情報に溢れる時代だからこそ、見極める力を養うことがより大切になっている。

出典元:

WEB女性自身

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