「今は夏真っ盛りですが、彼女にとっては“冬眠中”といったところなのでしょう。この長い冬が早く明けてくれるのを、ファンは今か今かと待ち望んでいます」
音楽関係者がこう期待を寄せるのは歌手の中島みゆき(70)。
’20年2月に「ラスト・ツアー『結果オーライ』」と銘打ったコンサートツアーがコロナ禍によって中止になって以来、表舞台に姿を見せていない。
「もともと『ラスト・ツアー』はその名称どおり、最後のコンサートツアーになる予定でした。中島さんも今年で70歳ですし、全国を巡るツアーは体力的に厳しい部分もあったのだと思います。
“これで最後”と決めたツアーが24公演中8公演で終了してしまって、中島さんもずいぶんと気落ちしたでしょうね」(芸能関係者)
残りの16公演については再開しないと発表されている。
「その後は新曲のリリースもなく、今後の音楽活動は不透明なまま。2年半近く沈黙が続いています。近年は昭和歌謡界をけん引してきた加山雄三(85)や橋幸夫(79)、吉田拓郎(76)らが次々にリタイアを表明。同年代の中島さんも“このまま引退か?”と一部で囁かれていました」(前出・芸能関係者)
姿を現さない理由について、前出の音楽関係者は言う。
「中島さんが表舞台に出てこないのは、70歳という年齢もありコロナを非常に警戒しているからなんです。もともとインドア派で頻繁に出歩くタイプでもなかったのですが、コロナ禍でさらに引きこもるようになったそうです。
’14年には同居していたお母さまが他界しました。また、コロナ前はコンサートスタッフのミュージシャン仲間らとよく飲みに行っていたそうですが、今はそれも難しい。中島さんも寂しい思いをしているのではないでしょうか」
そんな孤独な日々を送っている中島だが、楽曲制作は現在も精力的に続けているという。
「自宅では毎日が曲作りの日々だと聞いています。夜のほうが作詞・作曲の作業がはかどるようで、すっかり昼夜が逆転しているみたいですね。コロナの前からその傾向にあったようですが、さらに拍車がかかったようです」(前出・音楽関係者)
というのも、中島にはある目標があるのだとか。
「“コロナが落ち着いたら単発でのコンサート活動を再開させたい”と考えているそうです」(前出・音楽関係者)
「ラスト・ツアー」の際、所属レコード会社は「各地を転々と回るより、1カ所でもっと腰を落ち着かせてクオリティを高めたコンサートをお見せしたい」と中島の思いを明かしていた。
「ツアーとなると、移動などでの心身の負担も大きいということもあるでしょうね。また、中島さんは自身が脚本から作詞・作曲に演出、主演までを務める音楽劇『夜会』を“できる限り続けていきたい”とも話しています。『夜会』は’89年から不定期に開催しており、もはやライフワークの域に達しています。
『夜会』なら上演会場もしぼられるし、同じ会場で上演することも多いですから、“勝手がわかっている会場なら、万が一トラブルが起きてもすぐに対処できる”と中島さんも安心しているようです」(前出・音楽関係者)
衰えゆく体力と向き合いながらも音楽活動を続けていく。それが中島なりの“音楽終活”のようだ。
そんな中島に今後も活躍してほしいと誰よりも願っている人物がいる。工藤静香(52)だ。