■NHK広報局は「さまざまな声をいただいております」と
長年の朝ドラファンからも、苦言を呈される『ちむどんどん』。折原さんは、「話もキャラクターも突き抜けておかしいので、“ストーリー展開が破綻している部門”では、歴代1位になりそうです」と苦笑いする。
テレビ局関係者は言う。
「朝ドラは半世紀以上にわたって、朝の視聴習慣として定着してきました。苦難を乗り越えて人生を歩むヒロインの喜怒哀楽に共感するのが醍醐味。たとえ物語が変わったとしても、朝ドラファンの多くは、ヒロインに感情移入することを楽しみの一つにしているのです」
では実際に、視聴者からの批判の声はNHKにどれくらい寄せられているのか。広報局に聞くと、
「毎日、大変多くの視聴者のみなさまから、さまざまな声をいただいておりますが、個別の件数については、お答えしておりません」
と、批判の声が届いていることは否定しなかった。前出のライターは言う。
「ヒロイン演じる黒島さんの演技ではなく、“脚本や演出に問題がある”と考える視聴者は多いです。Twitterでも《脚本がすべてを壊してる》《黒島結菜さんも可哀想に…》と、同情する声は少なくありません。一時は下降線だった視聴率も今は16%台を保つなど、突っ込みどころが気になって見続ける視聴者が多いようです」
厳しい評価をした折原さんも、「今では目が離せません!! 伝説の朝ドラになるかもしれないので、最後まで見届けたいですね」とコメント。
岡部さんも、「『そのままで生きていく』という描き方と思えば、ある意味、達観するドラマ!? かもしれませんね」と話す。これから朝ドラファンを唸らせるような「ちむどんどん」する展開を期待したい。