黒島結菜(25)がヒロイン・比嘉暢子を演じるNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』。8月12日の放送回では、暢子と婚約者・青柳和彦(宮沢氷魚)の披露宴が開かれた。しかし、“とある演出”が物議を醸しているのだ。
前回放送までに、和彦との結婚に強く反対していた和彦の母・重子(鈴木保奈美)から、ようやく結婚の許しを得た暢子。披露宴は、勤め先である銀座のイタリアンレストラン「フォンターナ」で行うことに。重子のリクエストに応えて、イタリア料理と沖縄料理を振舞うこととなった。
料理のメニューも決まり、いよいよ迎えた披露宴当日。しかし、暢子の知らないところでは、披露宴の出席をめぐってゲスト間で“トラブル”が起こっていた。
「沖縄に住む暢子の妹・歌子(上白石萌歌)は熱が出たことを口実に、幼馴染の砂川智(前田公輝)へ、披露宴会場まで連れて行ってもらうよう頼みます。やむを得ず店の前まで歌子を送り届けた智は、沖縄県人会の会長・平良三郎(片岡鶴太郎)らに見つかってしまいます。
偶然にも暢子の兄・賢秀(竜星涼)が仕事で披露宴を欠席したため、席が空いているとのことから、智は店内に担ぎ込まれてしまったのです。もともと、歌子から『智ニーニーも』と披露宴に誘われていましたが、『俺がいたら、せっかくの披露宴が台無しになるさ』と断っていたのですが……」(テレビ誌ライター)
それもそのはず、智は数カ月前に暢子にプロポーズしたばかりだったのだ。前出のライターは言う。
「幼いころから暢子が好きだった智は、暢子を追いかけて上京し、起業までしました。智は沖縄角力大会での優勝を機に、暢子にプロポーズ。しかし、暢子から『うちは、料理に集中したい』と断られた挙句、『智がうちに感じているのは愛情ではなくて、友情』とまで言われてしまったのです。
それでも智は、『幸せにしてみせる!』『暢子じゃないと!』とすがったのです。その後、智は仕事を理由に沖縄に帰っており、暢子や和彦とは会っていませんでした。にもかかわらず、無理やり披露宴に出席させられ、スピーチまで強要させられることに。歴代の朝ドラでは、ヒロインの結婚シーンは“感動必須”でした。ですが、気まずい関係であるはずの智をクローズアップした演出に、感動する気持ちをそがれてしまった視聴者も多かったようです」