9月に突入し、7月からスタートした夏ドラマもいよいよクライマックスを迎える。今クールは演技派俳優陣がそろった作品が目立つが、視聴者の熱烈な支持を集めているのはどの作品なのか。
そこで本誌は、夏ドラマで「最終回まで見たい作品」についてアンケートを行った(8月16日〜8月24日)。果たして、1位に輝いたのは?
アンケートの結果、3位となったのは有村架純(29)と中村倫也(35)が主演を務める、『石子と羽男—そんなコトで訴えます?—』(TBS系)。有村演じる4回司法試験に落ちた東大卒パラリーガル・石子と、中村演じる1回で司法試験に合格した高卒弁護士・羽男の“石羽”コンビが珍トラブルに挑むリーガルドラマ。法律事務所の元アルバイトで石子の交際相手である大庭を、赤楚衛二(28)が演じている。
《有村架純と中村倫也、2人の掛け合いがいい》(40代女性/パート)《赤楚衛二さん演じる“大庭蒼生くん”が魅力的なので最後まで見届けたいです》(40代女性/会社員)と主演の2人の会話のテンポや赤楚の演技が好評。また本作は昨年のドラマ『最愛』を手掛けた新井順子がプロデュース、塚原あゆ子が演出を務めたほか、脚本はNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』を手掛けた西田征史が務めるなど制作陣も実力派揃い。《法律は明るくないが、一話ずつ世の中の問題が組み込まれており勉強になる》(50代女性/会社員)《制作陣と脚本家や演出家、演者が心の機微を表現するのが上手く感動する》(40代女性/パート)と、現代の社会問題と法律をエンターテインメントとしてわかりやすく昇華した演出が視聴者の心をつかんでいるようだ。
続いて2位にランクインしたのは、陸上自衛隊員らの青春ドラマ『テッパチ!』(フジテレビ系)。やけっぱちな気持ちで自衛隊に入隊した主人公を町田啓太(32)が、仲間の青年たちを佐野勇斗(24)や佐藤寛太(26)が演じ、“テッパチ”(自衛官にとって身を守る鉄帽)をかぶるにふさわしい一人前の自衛官を目指し奮闘していく。防衛省全面協力のもと実際の車両やヘリコプターを使用するなど、リアリティーを追求した作品である。
《主演である町田啓太さんの、作品と役に対するストイックな姿勢に感服します》(50代女性/医療従事者)《キャストの皆さんが、陸上自衛隊をしっかり理解して熱演している》(40代女性/公務員)と、出演者の過酷な訓練シーンの撮影に向けた体づくりや、自衛隊員という役柄との向き合い方を称えるコメントが。《町田さん演じるやけっぱちな青年の、自衛隊としての目覚め、仲間との絆、成長していく姿がリアルで応援したくなります》(40代女性/会社員)《どん底だった人生を自衛隊として集まり、一人一人が大きく成長する、そんな個人の成長が自分にも勇気を与えてくれている気がする》(10代以下女性/学生)と、熱い直球のストーリーと登場人物の成長への感動の声が多く集まった。
そして栄えある1位に選ばれたのは『新・信長公記〜クラスメイトは戦国武将〜』(読売テレビ・日本テレビ系)。戦国武将のクローンとして世に放たれた武将たちが、15歳の高校生になって学園のトップ・天下統一を目指して戦を繰り広げる漫画原作の青春ドラマで、織田信長役をKing & Princeの永瀬廉(23)が務めている。信長としのぎを削る有名武将たちには、伊達政宗役の三浦翔平(34)、武田信玄役の満島真之介(33)、黒田官兵衛役の濱田岳(34)ら実力派が顔をそろえた。
《脚本が面白いと思いました。歴史上の人物を同じ学園の生徒にして誰がいちばんかという今まで観たことも感じたこともない新しい感覚のドラマだと思います》(40代女性/パート)と斬新なストーリーが受けているよう。
また、《永瀬廉さんの今までにないコミカルな演技が面白い。確かな実力派俳優さんたちの中に混ざっても引けを取らない》(50代女性/会社員)《ぶっ飛んだ内容だが、演技派の俳優陣がやってるから面白い》(60代女性/会社員)など、突飛な設定に説得力を持たせる出演陣の演技にも絶賛の声が上がった。さらに《キャストの演技は納得な上で、原作とは少し違っているけれどいい意味で先が読めなくて面白い》(50代女性/専業主婦)と原作ファンも楽しませているようだ。
出演者の演技に注目が集まる今期のドラマ。最終回に向けて、戦いはますます激しくなりそうだ。
最終結果はこちら。
【夏ドラマの中で、見るのを続けている作品は?】(複数回答可)
1位『新・信長公記〜クラスメイトは戦国武将〜』:37.2%
2位『テッパチ!』:26.3%
3位『石子と羽男—そんなコトで訴えます?—』:22.3%
4位『魔法のリノベ』:13.1%
5位『六本木クラス』:12.4%