9月27日の開催まで1カ月を切ったが、議論が白熱している安倍晋三元首相(享年67)の国葬。連日、ワイドショーでも取り上げられているが、9月4日放送の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)に出演した“パックン”ことパトリック・ハーラン(51)の“持論”が物議を醸している。
国葬について、「国葬は安倍さんに対してやらないんだったら誰のためにやるのかって思います」「憲政史上最長の政権をなした総理大臣が暗殺された後に国葬やらないんだったら、いつやるんだろうと思います」と賛成の意見を述べたパックン。
意見を求められたトリンドル玲奈(30)は、「原因があるわけで、そこはやっぱり解明してもらわないと、どういう風に捉えたらいいのかよくわからない」と問題提起。パックンから「原因?」と問われると、「統一教会との関わりだったりとか、テロが起こった原因ってあるわけじゃないですか」とコメントした。
すると、登山家の野口健氏(49)が「でも、それと国葬は関係ないと思うんですよね」と主張。パックンも、「統一教会が犯人側じゃないからね。みんなこんがらがっているのが、僕すごい危機感を覚えます」「暗殺したのは統一教会の人間じゃなくて、反統一教会の人間です。我々がここで統一教会を叩きっぱなしにしているのは、逆に犯人が喜んでいるじゃないですか」と述べた。
昭和末期から霊感商法や多額の献金が社会問題とされてきた統一教会(現在は世界平和統一家庭連合)。その被害者救済に取り組んできた全国霊感商法対策弁護士連絡会によると、’87年以降に報告された被害総額は1237億円以上にのぼり、昨年だけでも3億3千万円以上の被害額が報告されている。
いっぽう、安倍元首相の銃撃事件以降、教団と関わりのあった政治家が相次いで発覚。8月10日に発足した岸田改造内閣でも政務三役(大臣、副大臣、政務官)78人中、教団との関連があった議員は35人にも上った。岸田首相は8月31日の記者会見で“教会との関係を断つことを党の基本方針とし徹底する”と言明し、今後の動向に注目が高まっている。