「日本人である自分たちがアメリカでロックシーンをもう一度盛り上げる」
9月9日に配信された『Yahoo!ニュースオリジナル特集』のインタビューでこう語ったのは人気バンドONE OK ROCKのボーカル・Taka(34)。
6年前からアメリカに拠点を移しているTakaは、「アメリカでロックのシーンが衰退しているのは常に感じていました。ある一定数のロックファンはいても、メインストリームに食い込んでこない」と言い、冒頭の思いを明かしていた。
海外での成功を夢見るTaka。ライブがアメリカ基準になっているためか、8月21日に東京の音楽フェス「SUMMER SONIC 2022」へ出演した際には、観客にむかって“声出し”を煽り、物議を醸した。
「Takaさんは、『前のアーティストのメーガン(Megan Thee Stallion)があんだけ声出していたから、もういくら出したって関係ねぇだろ』と、アメリカ人ラッパーのステージで、観客席から声が出ていたことを根拠に煽っていました。さらに『きっとこの中には『やめて~』って思ってる人もいると思うんだよね。ごめんね。でも、これが俺らのやり方なんだ』と語る一幕も。
サマーソニックの公式サイトには、飛沫感染防止のためにライブ中の大声と歓声の禁止が明記されていたなかでの声出し煽りに批判の声があがりました」
Takaが先導したファンのガイドライン違反。本誌はルールの周知や、その後の対応などについて「SUMMER SONIC 2022」を主催する株式会社クリエイティブマンプロダクションに問い合わせてみた。
――アーティストに向けて、事前にどのようにルールの周知をしていたのでしょうか?
「本公演は新型コロナウイルス感染拡⼤防⽌の為、出演アーティストには飛沫感染防止のためコールアンドレスポンスなどは禁止し、感染症対策を遵守するよう伝えていました」
――国内外のアーティストにかかわらず、感染予防ガイドラインに抵触するような煽りをしたアーティストには、どのような措置を取ったのでしょうか?
「アーティストの所属事務所には、開催にあたっての注意事項の再確認と共に厳重注意を行いました」
――Takaさんから謝罪はあったのでしょうか?
「回答は差し控えさせて頂きます」
――従来通りのフェスが開催できたのは3年ぶりかと思います。今回の件について、どのように受け止められていますでしょうか?
「今回このような事態になり皆様にご心配をおかけして申し訳ありませんが、今後は出演アーティストを含め関係者全員に、コロナ対策を遵守することについて、しっかりと理解の上で行動してもらえるよう、より一層の対策を図って参ります」
日本のフェスに出演する以上、主催者の定めたルールは守ってほしいーー。