■「朝ドラ」の陰で脚光を浴びる「夜ドラ」
歴代朝ドラにはなかった“異例”ともいえる批判が目立つ「ちむどんどん」。そんななか、同局の深夜帯に放送される15分ドラマ「夜ドラ」が人気急上昇中のようだ。
「今年4月から始まったドラマ枠で、月〜木の22時45分から放送されます。『ハラハラドキドキ、笑って泣ける新シリーズ』として、オリジナル作だけでなく原作のドラマ化も。7月には星新一さんの『ショートショート』がドラマ化され話題を呼び、第2弾も予定されています」(NHK関係者)
現在放送されているのは、兵庫・尼崎を舞台とした仁村紗和(27)主演の『あなたのブツが、ここに』。’20年4月以降、繰り返される緊急事態宣言に伴って職を失ったシングルマザーのキャバ嬢が運送業に飛び込む物語だ。
Twitterでは朝ドラと比較する声も少なくなく、こんな声が上がっている。
《最近朝ドラから夜ドラに乗り換えました》
《朝ドラよりも夜ドラの方が面白い 演技や演出がリアル ちむどんどんより面白いしリアリティ》
《あなブツには比較してごめんなさいって思うけど…最近毎日朝ドラの無理矢理な展開に、これはそういうドラマなんだ…と諦めてまるまる受け入れようとしてきたけど、あなブツ見てると、いいドラマってこういう事だよね…とつくづく思い知らされてる 話も演者もよいっ》
「本ドラマは仁村さんはじめ、朝ドラ第103作目『おちょやん』に登場した毎田暖乃ちゃん(10)や海原はるかさん(74)が出演しています。さらにトータス松本(55)さんがボーカルを務めるウルフルズの楽曲が主題歌。仁村さんは宅配ドライバーを演じるため、普通自動車免許を最短の17日間で取得するといった努力もしたそうです。
コロナ禍でも人に寄り添おうとするヒロインの人情味あふれる姿に、感情移入する視聴者が続出しています。朝の視聴習慣として定着している朝ドラは、ヒロインに共感することが醍醐味。これまで『ちむどん』は粗いストーリー展開や演出に批判の声が相次いでいました。同じ15分放送なだけに、一貫したストーリー展開を見せる『あなブツ』と比較されてしまうのでしょう」(前出・テレビ誌ライター)