■「ボクの車が家具になればいいなと」
――どうして自分で設計しようと思ったのですか。
「今まで家を建てるときはデザイナーと打ち合わせして指示だけしていたんだけど、やっぱり完全に自分が好きな家にはならないんです。高さとか、細かい部分では。そこで自分でやろうと決めて自分でデザインして、そのあとデザイナーに渡して清書してもらうことにしたんです。実際のマテリアル(素材)まではわからないので。CADって建築だけではなくて商品を作るときにも使うので、製作物を作れるし、勉強するにはいい機会かなと」
――現在のマレーシアの自宅内には滝がありましたが、今回の新居には、どんなこだわりが。
「車といっしょに過ごす家がいいかなと。車ってね、切ない乗り物でしょう。車でかっこいいなと思うのは外装。でも、手に入れて運転しているときは自分で見ることができない。それが切ない。本来なら、車はそれだけで完成されたラグジュアリー。だからこれが家の家具になればいいなと」
――それでは、リビングに車を入れると。
「車が最高の装飾品。ボクはガレージに車を並べることには興味がない。車は乗っていないときにこそ感動があって、その車を見ることができないのは寂しい。ドライブするよりも車を眺めながら酒を飲みたい。夜、車好きの仲間が集まってその周りで飲めるような家だったらいいなと。仲間が集まって仲間とリラックスできる場所が欲しいんですよ。
昔はたくさん車を持っていましたが、リビングに車を並べたいわけではないんです。ランボルギーニに乗ってから変わりました。もうランボルギーニだけでいい。彼女もこんな感じで見つかるといいんですけどね」
そう笑うGACKT。“とんだ豪邸”になりそうだ。