■同じ質問を繰り返す杉村太蔵に専門家も呆れ顔……
ここで太田光(57)が、「そうすると、岸田さんの言う慎重に検討するっていうのは、それほどズレてはいないという考えですか?」と質問。デーブが「そうですね、しない訳ではない…」と話したところで、杉村が「だから政府がね、岸田さんが言ってることもわからなくもないんですよ」と切り出し、こう持論を展開したのだ。
「信教の自由があるので、慎重に判断しなきゃいけませんよね。まぁ政府にとってはそうですよね。だからこそ宗教法人法の解散の請求をできる人に、利害関係人っていうのをあえてそこに入れているのは、政府が動けない場合、例えば先ほどね、女性(小川さん)いらっしゃいましたよね。僕がね、この被害者だったと。で、彼女の立場だった時に、もう寄付したお金はいいと、しょうがないと。でも、こういう団体を解散させてくださいと。僕が被害者の立場で細野先生の事務所に行った時にね、僕の代理人で解散請求できないですかね?」
杉村から問われた弁護士で元東京高裁判事の細野敦氏は、やや呆れた様子で「いや、だからそれは先週も言った通りなんだけれど、債権を立てなくちゃいけないので、それに3年の時間がかかって、それに対して支払いが教団からされてしまうと、そもそも利害関係人じゃなくなってしまうっていうことですね」と、法的観点から利害関係が解消されてしまう可能性を説明。
それでも杉村は主張を変えることなく、「いや、お金を返してくれっていう、その損害賠償ってことではなくて。あくまでも『解散を請求できる』って書いてあるじゃないですか」と食い下がった。細野弁護士が「うん、利害関係人であることが前提なので…」と言うと、杉村は「いや、でも、かなりこの利害関係人で、これだけ自分は苦しい思いをしたっていうことで。彼女自体が利害関係人ではないってことですか?」反論。
再び細野弁護士が「債権を立てないといけない、請求権を立てないといけないということですね」と説明すると、エイト氏が「だからそこをイチ民間人に押し付けるんじゃなくて、しっかり文化庁などが質問権などをしっかり行使してこなければいけなかった案件なんですよ」と補足した。
それでも杉村は話すことを止めず、「もし検討するんであれば、いまのあの彼女が利害関係人として認められず、彼女自身がこの宗教法人の解散をね、請求を裁判所に訴えられないという仕組みであれば、そこはもう大きな問題だなと思います」と熱弁。
デーブが細野弁護士に「解散はハードルが高いけど、小川さんが弁償で民事で訴えようと思えばできなくはないんでしょ?」と質問すると、細野弁護士は「もちろん訴えられるんじゃないですか」と回答。すると杉村は、「彼女は弁償をして欲しいってわけじゃなくて、解散を要求しているんでしょ?」と割り込んだ。
デーブは「まぁそうだけど、弁償って100円でもいいんですよ。要するにお金欲しさでやるわけじゃないですから」とコメントし、エイト氏が「実際、彼女(小川さん)のお金を奪ったのは親なんですよ。直接、教団を訴えられないって、そこの2世問題が裁判にそぐわないっていう面もあるんですね」と解説したのだった。
これまで同番組では、太田に対して“統一教会を擁護している”と批判が相次いでいた。しかし、先週に引き続き同じ主張を繰り返し、専門家の意見に聞く耳を持たない姿勢を貫く杉村にも、“無理解”と厳しい声が上がっている。
《今週も杉村太蔵酷いな。毎週毎週議論され尽くした同じ話を吹っ掛けてもう周りから呆れられてるじゃん笑》
《小川さゆりさんの会見映像を見てもなお、太田光氏は統一教会擁護の発言を繰り返すのか見定めようと思って視聴した。そしたら今日は静かでよかったんだけど、杉村太蔵氏が相変わらず統一教会問題を被害者個人に背負わせようとしていて腹立たしかった》
《杉村太蔵「解散請求は利害関係人でもできるにだから小川さゆりさん(仮名)が請求すればよい」。先週も同じ主張をして、細野弁護士に否定されたのに、まだわかっていないのか?行政が放置してきた問題を被害者に押し付けるな!》
《サンデージャポンで杉村大蔵は政府、岸田総理に忖度したコメントが多い。非常に不愉快である》