10月19日深夜、所属事務所を通じて亡くなったことが発表されたザ・ドリフターズの仲本工事さん(享年81)。公式サイトでは、「令和4年10月19日22時22分、急性硬膜下血腫のため、満81歳で死去いたしました」と死因について明かされている。
仲本さんは18日午前に、横浜市内で信号機のない交差点を渡ろうとしていたところ、直進してきた乗用車にはねられる事故に。頭を強く打ち、搬送先の病院で手術を受けたが帰らぬ人となってしまった。デイリースポーツによると、演歌歌手で妻の純歌(54)、仲本さんの娘、チーフマネジャーが最期を看取ったという。
60年代にドリフターズに加入し、『8時だョ!全員集合』(TBS系)や『ドリフ大爆笑』(フジテレビ系)など国民的バラエティ番組に出演した仲本さん。ドリフターズではボーカルとギターを担当し、66年のビートルズの来日公演では仲本さんのボーカルで「Long Tall Sally」を披露したことも。コントでは特技の体操を生かし、お茶の間の人気を博した。
「中・高時代は体操選手として活躍し、進学先の学習院大学に体操部がなかったことから音楽を始めたといいます。ドリフターズに加入したきっかけは、高木ブーさん(89)がいかりや長介さん(享年72)に推薦したこと。当時、仲本さんのお父さんは息子が音楽の道に進むことを猛反対したそうですが、いかりやさんが毎日のように自宅にやってきて『俺が絶対に工事の責任を持つから』と説得したといいます」(芸能関係者)
体操選手からバンドマン、そしてコントと“オールラウンドプレーヤー”として活躍した仲本さん。17年にメディアのインタビューで、自らの人生をこう語っていた。
《音楽をする為にドリフターズに入ったはずが、何故かコントばかり……そんな具合に、自分のやりたい事がない状態の時、何かがそこから始まるんです。ダメな時こそ何かが生まれてくる。挫折した時からこそスタートですよ!》(17年6月18日付「熟年ばんざい」)
20年には『テセウスの船』(TBS系)といった話題ドラマにも出演するなど、90年代からは役者業にも力を入れていた仲本さん。だがいっぽうで、20年3月29日に長年の盟友である志村けんさん(享年70)が新型コロナによる肺炎のためこの世を去った。
「志村さんは同年3月25日に新型コロナの感染が所属事務所から発表されましたが、それからわずか4日後に亡くなったのです。生前、レギュラー番組に加え、朝ドラ『エール』への出演や映画『キネマの神様』で初主演も決定していただけに、喪失感は計り知れないものでした」(前出・芸能関係者)
志村さんが亡くなった際、仲本さんは「ドリフも順番に逝く歳になったとは思ったけど、一番若い志村が長さんの次になるとは、、、。非常に悔しいです」とコメントを発表し、早すぎる仲間の死を悼んでいた。
志村さんの死からわずか2年半後に降りかかった、仲本さんの突然すぎる別れ。Twitterでは「亡くなり方」というワードが一時トレンド入りし、ファンの間では惜しむ声が相次いでいる。
《仲本工事逝去。志村けんもそうだが、その最期がどうしようもなくむなしい》
《志村けんはコロナで仲本工事は交通事故で亡くなる…日本の宝のドリフメンバーがこんな亡くなり方は辛い…》
《志村けんもまさかだったけど仲本工事までこんな突然の最期なんて…》