「まさか歌が歌えるなんて思いもしなかった。温かい皆さまが応援してくださったおかげで今の私がいると思っています」
こう語ったのは、堀ちえみ(55)。闘病生活を経て、ついに堀はデビュー40周年記念ライブ「Chiemi Hori 40thプラス1 Anniversary Live ~ちえみちゃん祭り2023~」を来年開催する。10月27日に開いた会見では冒頭のように感謝の言葉を述べ、その姿に思わずもらい泣きをする記者もいた――。
’19年2月、ステージ4の舌がんであるとの宣告を受けてから3年、病との闘いを懸命に生き抜いてきた。
「堀さんは’82年にアイドル歌手としてデビューし、’87年に引退を発表。そして’89年に芸能活動を再開しました。以降もコンサートを行い、堀さんはコンサートのことを『アイドルに戻る場所』というほど大切にしていました。
ところがデビュー35周年を迎えた際、若い頃のように歌えない自分に愕然。そのタイミングで舌がんが判明し、絶望的な気持ちになったといいます」(音楽関係者)
堀は’19年2月、都内の病院で舌がんの手術を受けた。頸部リンパ節と舌の6割を切除し、太ももの組織を移植する11時間にも及ぶ大手術を終えた堀だったが、その直後に再び悲劇が襲い掛かる。食道がんも見つかったのだ。
その当時について、堀は同年10月の『ノンストップ!』(フジテレビ系)で「舌がんの時より精神的に参ってしまいました」と告白。また’21年8月に「CHANTO WEB」で公開されたインタビューでは《最近は緩和治療も発展しています。手術はしないで、穏やかな死を迎えようという気持ちでした》とも話していた。