■「視聴者にしてみればほとんど得るものや教訓もない」「内容が薄すぎる」
実力不足が視聴者離れを引き起こしているようだが、いったい、どのような内容だったら多くの視聴者に受け入れてもらえるだろうか?
「真面目に『なぜ不登校なのか』『いまの小学生が学校生活のなかで抱えている問題は何なのか』といったことを説明したり、自分と異なる意見を持つ小学生と対談したりしていれば視聴者の反応も違ったのではないでしょうか。不登校というのは小学校だけでなく、さまざまな学校にもある問題です。学校と児童・生徒との向き合い方や関わり合い方について、『改善すべきところってあるよね』という問題提起をきちんと真正面からしていれば、視聴者も耳を傾けると思います。ですが、挑発的な言動を何度も繰り返しているため、『結局、この人ってそれしかないんだね』と飽きられてしまっているように見えます」
自分に批判的な人たちを“アンチ”と呼び、反発を続けるゆたぼん。その姿勢を改める気配は見られず、5日にも次のようにツイートしている。
《友達もおらんくて、食べたい物も食べれんくて、行きたい所にも行けんくて、何も挑戦できひんようなアンチが俺に嫉妬してごちゃごちゃ言ってて、めっちゃダサいやん 俺は毎日が楽しくて天国やけど、アンチの人生は地獄みたいなんやろうなwアンチなんかしてるヒマあったら自分の人生を全力で生きろよ!!》
このような挑発的な態度は、いずれ自分を追い詰めてしまう可能性があるという。最後に、井上氏はこう警鐘を鳴らす。
「動画は『どこに行った』『何を食べた』『アンチはバカだ』といった内容の繰り返しなので、視聴者にしてみればほとんど得るものや教訓もないわけです。まだ教訓があればよいと思うのですが、威勢がよいわりには内容が薄すぎると思います。支持者の人は『どうしてるかな?』という気持ちで動画を見ると思いますが、それ以外の視聴者がこの先も見たくなるようなモチベーションアップに繋がるものが感じられません。
このままだと支持者だけが見るチャンネルになり、再生回数も低空飛行が続いてしまうでしょう。『確かにそうだね』『面白いな』という風に、視聴者から納得や共感を得られることをしない限り、登録者数や再生回数が増えることは難しいでしょう。いつしか『炎上した親子がいたね』くらいに、忘れられてしまうかもしれません」
果たして、ゆたぼんは現状に危機感を抱いているだろうか。